「美緒の悶えっぷり、AVよりもエロいな。おれも友佳里ちゃんに舐めてもらうぜ」
柳生は友佳里の前に仁王立ちになり、ズボンのファスナーを下ろし始めた。既に呼び捨てにされていることも気にならなかった。
「わたしは今度は美緒さんにしてもらいましょうか」
「そんなの絶対イヤっ」
目の前に立った伊丹の逸物から、美緒は顔を背けた。自分を辱めた初対面の中年男の肉棒、ましてや裏切り者の友佳里が舐めしゃぶったモノに口唇を触れさせるなど、おぞましいことはできなかった。
「お友だちが舐めたモノに直接口を付けるのはイヤでしょうねえ。なら、こうしましょうか」
伊丹は逸物にコンドームを被せ始めた。美緒は露骨な嫌悪感を表情に浮かべている。
「舐めるなんてできません」
「自分は気持ちよくしてもらったのに、お礼をする気はないのか」 友佳里にフェラチオさせながら柳生は凄んだ。伊丹は美緒の身体を俯せに転がす。再び尻を高く上げ、頭と両膝で身体を支えざるを得ない。剥き出しになった美緒の股間を伊丹の肉棒が貫いた。
「止めてえっ、それだけはっ」
「フェラチオがイヤなら、これしかないでしょう。座禅転がしってのはね、こんな格好で縛られた女囚が最後に牢役人に犯されたんですよ。警察に行かずに済ませる代わり、江戸時代の取り調べを再現させていただきますよ」
「ああん、しないでえ」
伊丹の腰の動きは巧みだった。浅瀬をこね回し、焦れた美緒が肉棒を体奥に迎え入れようとすると、大きく激しく腰を突き入れる。その間にも伊丹の手は乳首を転がし、肉芽を撫で回す。『座線転がし』のまま犯されながら、美緒の身体の芯は瞬く間に燃え盛る。
「ひぃっ、もうっ」
「イヤなんでしょうから、そろそろ止めますね」
一気に屹立が引き抜かれる。白銀の滴がまた滴り落ちる。うつろとなった肉壺が再度埋められる。
「オーナーまで……酷い」
伊丹と交代に柳生が肉棒を埋めてきた。微妙に異なる大きさと腰の動きが却って新鮮に感じられる。
「なかなか締まりがいいじゃねえか。ソープにでも勤めたら、一気に売れっ子になれるぜ」
柳生は大きく抽送しながら美緒をからかった。隣で友佳里が床に仰向けに転がされ、伊丹が逸物を挿入し始めた。
「それはイヤなのに……」
「美緒さんが犯されてる姿を見て興奮してたでしょう? 柳生さんのを舐めながら、こっちを見て腰を揺すってましたよ」
「ああ、恥ずかしいっ」
「恥ずかしいのが好きなんでしょうが。こんなことされて感じる人なんかいませんよ」
腰の動きが激しくなる。友佳里は積極的に腰をうねり舞わせる。「もっと自由に動ける方がいいでしょう」
伊丹は自らが仰向けとなり、友佳里に跨がらせた。早くも友佳里の腰は前後に蠢いている。
「騎乗位がお好きなんですね。逝くまでそうしてなさい」
友佳里は快感に顔を歪めながら、懸命に腰を動かしている。時折、伊丹の手が乳首を摘まむと、呻きながら腰を大きくグラインドさせた。すると、背後から抱き止められ、肉棒が股間から抜けた。「あん、もう少しだったのにっ」
「今度はおれが愉しませてもらうぜ」
正常位で柳生が挑んできた。友佳里は違った刺激に堪らぬとばかり悲鳴を上げる。隣では伊丹が美緒の脚の縄を解き、騎乗位を強いていた。腰を激しく振りながら、美緒が絶頂近く追い上げられて激しく喘ぐ。友佳里もまた性感を沸点近くまで引き上げられる。すると、示し合わせたように男たちは交代し、体位を変えて交わる。
これを何度も繰り返されると、男たちは長持ちする一方で、逝く寸前で肉棒を抜かれる女たちは我慢の限界に達していた。
「も、もう逝かせてっ」
「意地悪しないで、早くぅ」
異口同音に男たちにお情けをねだる。
「なら、そろそろかな」
友佳里をバックから犯していた伊丹がスパートを掛けた。後ろから髪を引っ張られ、顎を上向かされた友佳里は背中で重ねられた手を握りしめた。顎が反り、腰を小刻みに振り立てる。
「ああっ、逝きそう……。逝かせてっ、ホントに逝っちゃうっ」
時折身体を硬直させながら、友佳里は喘いだ。
「残念ですな、わたしはまだ逝かせてもらっていないんですよ」
「もう保たない、堪忍してえ」
今度は柳生が友佳里を貫き、伊丹は美緒を犯し始める。美緒は嗄れた声で叫んだ。
「気持ちいい……。死んじゃう。このまま殺してっ」
「タップリ殺してあげますよ、これから」
伊丹は何度か美緒の秘奥を突くと、「喰らえ」とおめきながら欲望を解き放った。続いて、柳生が友佳里とタイミングを合わせるかのように、精を射出した。女たちは既に半ば気を失っていた。
缶ビールを呑みながら、柳生が皮肉な笑みを浮かべた。
「なかなかいい芝居だったな。主演女優賞もんだぜ」
「いや、演技ばかりじゃなかったかもしれませんよ。焦らされて本気で泣いていたでしょう」
愉快そうに缶ビールを呷る伊丹の隣に座った友佳里は、ビールの缶を両手で持ったまま、俯いていた。既に服を着せられ、化粧も直している。
「そりゃ、わたしが長年調教してきましたからね。この女、縄を見ただけでオマ×コが濡れてくるんですよ」
柳生の言葉は事実あった。アルバイト先のオーナーだった柳生に目を付けられた友佳里は、言葉巧みに籠絡されてSM調教を施された。関係は卒業後も続き、結婚を機に大学卒業後に就職した会社を退職してからは、再び柳生の下でパートするようになった。しかし、夫の海外転勤に付いていくとして、アルバイトの辞職と柳生との関係解消を申し出た。
しかし、過去のSMプレイの模様を収めた写真や動画は大量にあった。そういったデータを全て削除する代わり、友佳里の後釜として後輩の美緒を誘惑するよう柳生に脅された。写真と動画を握られている以上、友佳里は柳生に従うしかなかった。柳生が用意した十万円を美緒のバッグに忍び込ませたのは、友佳里だった。
「少しは良心が痛まないのですか、お友だちを売って?」
事情を全て知っていながら伊丹は尋ねた。この男は近隣の所轄の生活安全課で刑事を勤めていた十年ほど前、柳生と知り合った。お互いにSMの性癖があることが分かって以来、一緒に女をいたぶったり、女を融通し合うなどの悪事を重ねてきた仲だ。友佳里と会うのは今日が初めてだったが。
「自分も愉しんでましたからね。この女は度胸が据わってるんですよ。いくらいじめられても、すぐ快感になるんです」
「あなたたちがそうさせたんじゃない……。もう帰っていいですか?」
反発する声は小さかった。
「その前に、一つ聞いていいですか?」
伊丹の声は重かった。
「ご主人の海外転勤について行くなんて嘘でしょう」
友佳里の顔は強ばった。
「ご主人の赴任先は政情不安地域だ、勤め先の会社は家族の帯同を禁じている。ただ単に、柳生さんとの関係を止めたいから、適当な口実を設けたんでしょう」
「それが嘘だったとして、どうなの?」
睨み返す友佳里に、伊丹は凄んだ。
「今日のことをバラされる可能性があるんだよ、お前に」
「こんなものを使ったのがバレたら、わたしもお縄になってしまいますしねえ」
伊丹は警察手帳を取り出した。もちろん、レプリカだ。被疑者の女を無理矢理SM調教したのがバレて警察を秘密裏にクビになり、その後は暴力団構成員となって裏社会で生きている。
「そんなことしませんっ」
友佳里は叫んだが、両手を伊丹によって背中にねじ上げられ、手錠を嵌められた。
「もう関係は終わったはずよ。何でっ?」
「友だちを裏切った上に、長年の愛人にも嘘を吐くような女ですからね、もっと徹底的に調教してわれわれには逆らわないようにしないと危険すぎる」
「そんなことしません、信じて……ぐっ」
口に粘着テープを貼られた。
「このテープ、肌を傷つけない材質ですが、粘着力は強いんですよ。絶対に剥がれません」
「これから、伊丹さんの知り合いのソープランドにお前を連れて行って『研修』を受けてもらうぜ。旦那は数年は帰って来ねえんだろ? 絶対バレねえよ」
「そこは緊縛プレイもできる店なんですよ。たっぷりお金を稼げますよ。もっとも、稼ぎの大半はわたしと柳生さんで折半しますがね」
「ぐぐぅ……」
いったん手錠を外されたが、伊丹に両手を背中で押さえ付けられ、柳生に紺色の麻縄で後ろ手に縛り上げられた。何度も身に受けた柳生の縄だった。そんなものに自然と反応する身体となったことが恨めしい。
「手錠より縄の方が好きだもんな、これはおれからのサービスだぜ。ソープはここから車で一時間くらい掛かる場所にあるんだ、そこまでドライブだよ」
「早速向かいましょうか」
伊丹は友佳里の首に首輪を嵌め、リードを付けて引いた。
「ぐむぅ」
涙を流しながら、友佳里は店の裏に連れて行かれた。そこに停まったのミニバンの後部ドアが引き開けられると、美緒が泣き濡れた目を向けてきた。同じように着衣は許されているが、黒い縄で後ろ手縛りを施され、テープの猿ぐつわを貼られたまま、シートベルトで後部座席に固定されている。
「ふふふ、美緒も同じように研修を受けるんだ。友佳里と違って、すぐに従ったぜ」
美緒は首を振って呻いた。もちろん、納得などしていない。だが、逆らっても快感と苦痛で屈服させられるのは、今日のことでイヤというほど分かったので、無駄な抵抗を諦めただけだ。柳生の言葉を引き取って伊丹が続けた。
「ただし、研修先は同じ場所にありますが、することは違いますがね。美緒さんはちょっとエッチな映像作品に出演してもらいます。ネットで配信する、いわゆる裏ビデオです。この娘ならルックスは主演クラスですし、身体は敏感だし、ドMでもある。下手な会社に就職するよりいいお金を稼げますよ」
もちろん、その金も大半が柳生と伊丹に吸い上げられるのだ。猿ぐつわ越しのくぐもった悲鳴が漏れる。柳生と伊丹は二人の女の股間にリモコンローターの振動子を挿入し、顔にマスクを掛けた。テープの猿ぐつわを隠すためだろう。
「いずれにしても、一時間のドライブですからね。その間、お嬢さん方には少し愉しんでもらいましょう」
後部座席のドアが閉められ、伊丹が助手席に座ると、柳生が車を発進させた。
「そうだ、忘れないうちに」
伊丹がリモコンローターのスイッチを押した。悲鳴は早くも、喘ぎ声へと転調した。
猿轡
2018/09/24(月) 12:28:11 |URL | [ 編集]