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    護送(「繋留」②)

     道端で停めた個人タクシーに美奈を押し込むと、わたしは運転手に一万円札を握らせ、行き先を告げた。高手小手に縛り上げられた美奈の姿をルームミラーで見て、やつは一瞬眉毛を上げたが、すぐに前方を見据えて車を発進させた。ここから歌舞伎町なら、5分もすれば到着するはずだ。5人ほどの観客が後に合流する予定となっていた。
    「可哀想だから、ローターは外してやるぜ」
     わたしは後部座席で身を縮めている美奈のブラジャーの中に手を突っ込んだ。まずは乳首に医療用テープで貼り付けられた振動子を剥がしてやった。
    「あれっ、何で乳首が立ってるんだ? 馬扱いの晒し者にされて、こんなにコリコリさせてちゃ恥ずかしいぞ」
     運転手にも聞こえる声で、わたしは美奈を嘲った。恨めしげな目でわたしを見ながら美奈は眉を寄せ、小さく呻いた。短時間の“護送”中でも、どうせなら女を愉しませてやらねばつまらない。すぐに呻きは悲鳴に変わった。
    「あれ、縄が湿ってるぜ」
     美奈の股間には、ショーツ越しに股縄を喰い込ませている。肉芽を捉え、蜜壺に埋め込まれた振動子を固定するためだ。股縄を縦になぞると、美奈は首を小さく左右に振った。おれは股縄をほどき、二つのローターを取り出すと、ルームミラーに映る位置にかざしながら言った。
    「イヤらしい臭いしてるなあ」
     美奈は太腿にわたしの右手を挟み込み、それ以上の侵入を防ごうとしていた。だが、既に手遅れだ。それでも、乳首と股間を刺激しているわたしの手を逃れようと悶えている。今さら無駄な抵抗だったのだが。
    「おい、タクシーの中だぜ? あんまりはしたない声を出すなよ」
     からかいながら、わたしは中指の腹で美奈の肉芽を転がした。あえて莢から押し出すまでもなく、充血したそれは頭をもたげていた。タクシーは既に職安通りに差し掛かろうとしていた。わたしは猿轡の手拭いを美奈の首の方に押し下げ、口腔内に詰め込んでいたガーゼを取り出した。美奈が呼吸を整えようとするその前に、肉芽を揉み転がす指の回転速度を速めた。手拭いの真ん中に作られた結び瘤が、首輪に付けられた鈴のように揺れた。
    「あんっ、止めてくださいっ」
     美奈は小さな声で抗議した。わたしは彼女の耳朶を噛み、耳の孔に舌先を入れながら、人差し指と中指に挟んだ肉芽を小刻みに揺さぶった。タクシーは職安通りを右折し、区役所通りを明治通り方面に進んでいる。
    「許して……」
     彼女のこの言葉は常に、屈服への第一歩を示していた。わたしは肉芽を挟む指に力を入れた。美奈は仰け反った。蜜壺から溢れた粘液をたっぷり塗り付けつつ、揉み転がした。
    「ん……っ」
     顔を上に向け、歯を食いしばりながら、美奈は腰を震わせた。しばらく痙攣を続けた後、がっくり首を垂れた。息が明白に荒くなっている。
    「お客さん、この辺ですか?」
     運転手の声も、心なしか上擦っている。
    「もう少し区役所に近い方だ……あ、この辺だが、少し待ってくれ」
     自転車に乗った制服警官が職安通りの方に進んでいた。
    「いや、別に職質されても構わないんだがね、この女が晒し者になったら可哀想だからな」
    「酷いっ……こんなことしておいて」
     美奈が呟いた。
    「こいつはこんなこと言ってるけどね、さっきもこの格好で道端に繋がれて悦んでいたんだよ。今から、みんなにこの姿を見られるんだ」
    「それはちょっとお気の毒ですね……」
     ルームミラーに映った運転手の目付きは、その言葉を裏切っていた。
    「いや、いいんだよ。運転手さんにはちょっと迷惑を掛けてしまったな。臭いが籠もってしまったかもしれないが、勘弁してくれ」
     美奈は俯き、緊縛された身体を震わせていた。揃えた膝の上に、幾粒かの涙が滴り落ちた。
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