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    馴致

    「も、もうちょうだい……」
    「そう急くな」
     清香の哀訴を片桐は鼻で嗤った。全裸を麻縄で高手小手に縛り上げられた清香は、ソファでビールを呑みながらくつろぐ片桐の前に立たされている。
    「ああ、だってたまんない」
    「おれにも一息吐かせろよ。清香を気持ちよくさせたんで、疲れてるんだ」
     毒を含んだ片桐の台詞は事実だった。お互い会社帰りだった金曜日の夜、新宿で落ち合った二人はその足でホテルに向かった。部屋に入ると片桐は、通勤用のブラウスとタイトスカート姿の清香を緊縛し、指とバイブで何回も絶頂に導いた。四十歳に手が届く片桐より一回り年下の清香は、逢瀬のたびに被虐の感受性を増している。最近は縛られるだけでショーツの底にはっきりと分かるシミをこしらえるくらいだ。
     一度縄を解かれた清香は全裸に剥かれて風呂場に連れ込まれ、片桐の手汗とよだれと愛液にまみれた身体をくまなく洗われた。そして、再び片桐に念入りに縄を打たれた。背中で手首を固定した縄が豊かな乳房の上に食い込まされると、思わず喘ぎ声を漏らしてしまい、片桐にからかわれた。
    「早く、お願い……」
     清香の額には無数の汗の玉が浮かび、顔や首筋にはわずかに茶色がかった髪が貼り付いていた。まっすぐ立っていられず、へっぴり腰となりながら、片桐のお情けにすがろうとしている。内股から膝にかけてしたたり落ちたしずくは、汗にしては粘り気がありすぎるようだ。
    「今日はクリでも中でも逝ったじゃないか。これ以上何が欲しいんだ?随分欲張りな女だな」
     そういう片桐も左手でビールを呷りながら、右手では充血しきってそそり立った逸物をこれ見よがしにゆっくりしごいている。清香の涙で霞んだ双眸は、それに吸い寄せられていた。
    「それが一番欲しいのっ!下さい、後生だから……」
     清香のおんなの魂を吐き出すような叫びだった。数度の調教でマゾヒストとして得られる快楽に馴致されてしまったようだ。
    「しょうがないな。最後にこいつをくれてやらなきゃ一生恨みそうな顔してるってこと、自分で分かるか?」
     片桐は清香をベッドに押し転がした。期待に瞳を輝かせる清香の耳たぶを噛み、耳穴に舌を差し入れながら、指先で乳首を小刻みに愛撫した。
    「ああん、そんなんじゃ嫌……」
     清香は不満を漏らした。今自分がして欲しいのは、こんな一からの愛撫ではない。それが分かっていながら焦らし立てる片桐を本当に恨んでいた。
    「どこに何が欲しいのか、はっきり口に出して言ってみろ。でないと、くれてやらないからな」
    「片桐さんのオ××チンを清香のオマ×コに入れてっ!入れてください。もういじめないで……」
     片桐は清香をうつぶせにし、両膝をつかせて尻を高く持ち上げさせる。屹立に手早くコンドームを被せると、清香の秘裂に入れてきた。
    「んん……あぁっ!」
     カリ高の片桐のそれが清香の柔肉を押し広げるように進入してくるにつれて、清香は悲鳴とも喘ぎ声ともつかない声を響かせた。それが清香の最奥まで達すると、片桐はいきなり激しい抽送を開始した。
    「あんっ、気持ちいい。いいっ、逝っちゃう……」
     早くも清香は絶頂に達した。それまでに何度も逝かされた上、散々焦らされた後に膨れあがった欲情は一気に爆発し、清香の全身を駆け抜けた。
    「おれが許可する前に逝っていいと思ってるのか、あん?」
     清香の敏感さに内心ほくそ笑みながら、片桐はわざと厳しい声で叱責した。
    「だって……」
    「じゃ、今度はこうしててやるから、いいと言うまで逝くんじゃないぞ」
     片桐は清香の浅瀬で怒張の先を小刻みに動かす。中途半端で焦れったくなるような快感にくぐもった声を上げた清香は、途端に絶叫した。
    「そんなとこ弄らないでえ」
    「ここも悪くないだろうが」
     いつの間にかコンドームをかぶせた中指を、片桐は清香の後門に這わせていた。そしてそれは次第に中から奥へ進んでくる。
    「いや、止めて……」
    「こうされたら、いやじゃなくなるぜ」
     片桐はもう一方の手で、すっかり顔を出した清香の宝玉を擦り立てた。
    「あああっ!いぃっ!」
    「まだ逝かせてやらないぞ」
     そう言いながら、今度は逸物で奥の方を埋めにかかる。一瞬息が止まった清香は、再び抽送が始まると、腹を大きく膨らませたり縮めたりしながら、はばかりのない大声を発した。同時に、後門に挿入された指も抜き差しされ始めた。
    「だめ、本当に……。逝ってもいい?いいですか?」
     答える代わりに片桐は抽送を激しくした。清香の興奮が高まるにつれ、片桐も極限の情欲に体内を満たされていた。お互いの精が大爆発する瞬間は目の前だ。
    「逝くっ!ああ、逝く……」
     自らの肉が片桐を渾身の力で締め付けたとき、清香は怒張が爆ぜる音を耳にした気がした。
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