2ntブログ

    プロフィール

    きた

    Author:きた
    FC2ブログへようこそ!


    最新記事


    最新コメント


    最新トラックバック


    月別アーカイブ


    FC2カウンター


    カテゴリ


    メールフォーム

    名前:
    メール:
    件名:
    本文:


    ブロとも一覧


    検索フォーム

    ブロとも申請フォーム

    QRコード

    QR

    「恥辱」(「手錠」⑧)

    「うぅ……」
     凉花は呻きながら、コンクリートの床から上体を起こそうとしたが、責めに疲れ果てた身体はなかなか言うことを聞かなかった。縄は解かれた代わり、後ろ手に手錠をはめられ、檻付きの部屋に転がされていた。
     しかも、口には自ら濡らしてしまったショーツを詰め込まれ、粘着テープを貼られており、言葉を発することはできない。その代わり、金属製の貞操帯を穿かされ、肉芽に直接当たるようにローターの振動子を仕込まれてた上で、施錠されている。振動は不規則に生じ、様々な刺激を送り込んではくるものの、振動そのものは弱いため、性感が高まってもそれが爆発することはない。美梨も同じ要領で拘束され、ローターの刺激に呻吟している。
    「お前ら二人とも逝っちまったから、尋問は一時休憩だ。少しだけ休ませてやる」
     班長はそう言って、凉花と美梨の二人を留置場のような部屋に閉じ込めたのだ。ローターの刺激で先ほど頂点に達した性感は中途半端に膨れ上がらされ、またしても股間に粘液を滴らせることになる。ようやく身体を起こした凉花は、上半身を壁にもたれさせ、床に転がされている美梨を見やった。凉花と目が合った美梨も何とか身を起こすと、粘着テープを貼られた口を壁に擦り付けた。何度も同じことを試しているうちに、テープは剥がれ、美梨は口に詰められていたショーツを舌で口の外に出した。美梨は大きく呼吸している。肩と腹が動いている。股間をローターに刺激されながらテープを剥がすのは、体力を消耗させられるに違いない。
    「あなたのテープも取ってあげるから、動かないで」
     呼吸を整えた美梨は凉花に寄ってきて、口を凉花の口に近付けた。テープの端を口に咥え、横に動かす。テープが剥がれ出す。粘着力が強かったため、テープを剥がされるたびに軽い痛みが生じたが、文句は言えないテープが剥がれ、ショーツを舌を用いて吐き出すと、凉花は大きく息を吸い込んだ。ふと、ローターの刺激が強くなり、凉花は呻いた。もう少しであえぎ声が出そうだった。貞操帯を外すのは難しそうだった。
    「どうしてあたしたち、こんな目に遭ってるんですか?」
     振動が弱くなってようやく発した凉花の問いは自然に敬語となった。恐らく、美梨は二十代後半くらいの年頃と見えたからだ。美梨は答えた。
    「分からないわ。わたしは恵比寿のスパを出たら、お巡りみたいなのに囲まれて、携帯を取り上げられたの。そしたら、携帯に更衣室の盗撮動画が入っていて、そのまま手錠をはめられて、ここに連れ込まれたの。あなたも似たような感じ? あんっ」
     美梨のローターの振動も強くなったらしいが、その反応を凉花は笑えなかった。凉花もここに至るまでの経緯を話した。SMの女王様の仕事のことは口にしたくなかったが、話を理解してもらうには、そのことも打ち明けるしかなかった。幸い、美梨は変な顔もせずに聞いてくれた。
    「警察がこんなことするはずはないわ。取り調べにしたって、縄で縛って拷問まがいのことをするなんてありえない。あたしたち、何かの理由で嵌められたのよ。何とか、ここから逃げられないかしら……」
     しかし、凉花にも妙案はなかった。所持品は全て警察を名乗る男たちに没収されている。美梨も同じだろう。彼らに力で敵うはずもない。
    「何とか、これ外せないかしら……」
     腰の上で拘束された両手を動かしてみた。手錠の冷たさと固さを再認識させられるだけだった。またローターの振動が強まり、凉花は呻いた。美梨も同じ状態に陥っているようだった。
    「被疑者同士で、ガールズトークに花を咲かせてるとはな。ローターの刺激は物足りないかな?」
     班長ら四人が入ってきた。
    「早くここから出してっ! あんたたちが本物の警察じゃないってことは分かってるのよっ」
     美梨が気丈に叫んだ。
    「まだ取り調べは終わっていない……と言いたいところだが、お前らがおれたちに素直に従えば、帰してやらなくもない」
    「どういうことですか、それ?」
    「まずは、隣の部屋に入ってもらおう。話はそれからだ」
     班長が鉄格子の鍵を外し、四人が次々と檻の中に入ってきた。いったん凉花と美梨の手錠を外すと、班長は言った。
    「まず、今着ているものを全て脱いでもらおうか。少しでも逆らったら、もっと酷い罰を与えるぞ」
     凉花と美梨はしばしお互いの顔を見合わせたが、美梨は凉花に頷いてみせると、ブラウスのボタンを自ら外し始めた。凉花も渋々着衣を脱ぎだした。小太りが鍵を取り出して貞操帯を外した。
    「また濡らしてやがる」
     粘液にまみれたローターを見せられた二人の女は恥辱に顔を赤らめた。
    「意外に素直だな、お前ら。隣の部屋には、四つん這いで行ってもらうからな。こいつを着けて」
     長身が両手に持った赤い首輪を示した。ご丁寧にも、鎖のリードが既に取り付けてあった。
    「そんなのイヤですっ! 人間の扱いじゃないわ……」
     凉花は顔を左右に振って抗議した。
    「なら、裸のまま縛り上げて連行するぞ」
    「まだそっちの方がマシよ。あたしも首輪なんてイヤ」
    「ようし、分かった。こいつらを厳しく縛り上げろ」
    「はい」
     スキンヘッドが持って来たアタッシュケースには、何本もの麻縄が詰め込まれていた。それらが取り出され、凉花を長身が、美梨を小太りがそれぞれ高手小手に縛り上げた。縄が身体に喰い込むたび、二人の女は小さく呻いた。乳房の上下を縄でくびられ、首の両側から通された縄と両脇から伸びた縄で縦にも乳房を固められる。乳房のサイズが一回り大きくなったように思えた。
    「縄で縛られただけで乳首ピンピンさせやがって」
     班長が凉花の、スキンヘッドが美梨の乳首をそれぞれ弾いた。二人の女は口惜しさに呻いた。
    「この格好なら、首輪を嵌めるのに好都合だぜ」
     班長とスキンヘッドがそれぞれの女に首輪を付けようとした。
    「約束が違うわっ」
    「許してっ」
     二人の女が叫んだが、背後で縄尻を持った男たちに文字通り首根っこを押さえ込まれ、容易に首輪を嵌められてしまった。
    「よく似合うぜ、二人とも」
     首輪のリードを引かれ、凉花と美梨は屈辱の涙を零した。

     |  Back

    コメントの投稿












     管理者にだけ表示を許可

    トラックバック:

    この記事のトラックバック URL

     | ホーム |  page top