「うぅ……くっ」
「ほら、きちんと舌使わないと。そんなんだからハイスペの彼氏に振られるんだぜ」
「だって、ああっ」
赤川の前に仁王立ちとなった木内は、ズボンのベルトを外し、赤黒く長大な肉棒をさらけ出している。椅子から下ろされ、膝立ちとなった赤川の舌や唇が根元から先端に向けて這うのにつれ、垂れ下がっていたそれは徐々に力を増してくるようだ。だが、赤川の口唇愛撫はどうしても途切れ途切れにならざるを得ない。上半身は相変わらず高手小手に縛られたままで、カメラマンを角井と交代した原の手が尻の方から差し入れられ、秘裂や肉芽を荒らし回っているからだ。
「ほら、何オマ×コで指を締め付けてるんですか。フェラしながら逝ったらお仕置きですよ」
「だって中もクリも気持ちいいのっ!」
原に言葉で煽られ、赤川は喚いた。原のテクニックもなかなかのものらしく、中指で秘口を嬲りつつ、親指で肉芽を責めているようだ。指責めにつれてはしたない水音が聞こえてくる。
「もっと真面目に舐めないと、これを喰らわせてやらないぞ。まだ立ちが不十分だからな」
「そんなっ。もうこんなに……」
赤川は肉茎に沿って舌を這わせ、先端に舌を絡ませる。その様子は淫ら以外の何物でもないが、媚薬と色責めで何度も絶頂に追い込まれた赤川はただただ咥えさせられている赤黒いものを欲しているようだ。
(ああ、あたしも逝きたい……)
赤川の淫技を傍で見せ付けられている奈々美は、赤川の方に向き直された椅子に縛り付けられたままだった。後門のミニローターは作動しているものの、媚薬と責めによって性感を極限まで高められた肉体は放置されている。後門からの振動は膨れ上がった欲望を多少慰撫してはくれるが、絶頂に導いてくれるほどの爆発力はない。奈々美は乳首と肉芽を勃起させ、可憐な唇と秘裂から涎を垂れ流しながら、中途半端な刺激に悶えていた。
「おや、もう一人の被疑者がこっちを物欲しそうに見つめてますぜ」
赤川の股間を抉って色っぽい苦鳴を上げさせつつ、原が言った。
「どうしてほしいんだ。お前の用事はもう済んだはずだが」
「……早く縄を解いて解放してください」
消え入るような声で奈々美が応えた。
「この女にお仕置きを加えてからだ。どうせなら、その様子も見たいだろう」
木内が赤川の口に長大なものを突き入れる。赤川は苦しげに涎を流しながらも、懸命に顔を前後に動かしている。
「本当に解放してほしいのかな」
原は赤川への責めを中断すると、奈々美の傍に来て乳首をこね回し、蟻の門渡りを擽った。
「ああん、それ……」
「これが気持ち良いの?」
「それだけじゃイヤっ!」
涙を噴きこぼしながら、奈々美は叫んだ。
「もうゲームは終わったんだ、お前の勝ちでな。今さらお前を逝かせる意味はない。おれたちはこの女の仕置きに忙しいのでな」
腰を振りながら肉茎を咥え込む赤川の頭を撫でながら木内は返した。
「だって、このままじゃ……。辛いですぅ」
「何が?」
「逝かせてっ! あたしのことも逝かせてくださいっ!」
「せっかく賭けに勝ったのに、今度逝かされたらお前の負けと見なすぞ。それでもいいのか?」
「もう気が狂っちゃうっ! 逝かせてぇ……。逝きたいのっ」
「なら、もう容赦しないからな」
木内は肉茎を赤川の口から引き抜いた。不満そうな表情を見せた彼女の口を代わって原の肉棒が埋めた。木内は奈々美を椅子から解くと、後門のローターを引き抜いて悲鳴を上げさせた後、赤川と同じように膝立ちにさせ、その顔の前に逸物を突き付けた。
「どうすればいいか分かってるだろうな?」
「はい……」
泣きべそをかきながら、奈々美は木内の肉棒を咥え、顔を前後に動かした。
「甘いな、お前の彼氏はそんな口の使い方で満足してるのか?」
そう揶揄されても、奈々美は既に細かいテクニックを駆使する余裕はない。顔を懸命に動かすことしか考えられなかった。
「もういい。そんなに欲しいなら、これで逝かせてやる」
奈々美の髪を掴んで腰を突き入れながら、木内は言った。傍にあったマットレスを床に敷くと、奈々美を俯せの体勢にし、腰を上げさせた。何をされるか悟った奈々美は抵抗したが、すぐに木内の肉棒に背後から貫かれる。隣では、同じようにバックから原が赤川に挑んでいる。早くも赤川の嬌声が上がる中、奈々美は叫んだ。
「ああん、しないでっ」
「逝かせてほしいんだろ? おれたちも指やオモチャで責めるのにはいい加減飽きてるんだよ」
木内は大きく腰を前後させる。奥が肉棒の先端で突かれるたび、今までにない太く逞しい快感に全身が貫かれる。
「ああ、武雄さん……」
「まだ彼氏の名前を言ってやがる。今のお前はこんな助平な顔してるんだぞ」
背後から髪の毛を掴まれ、正面の鏡に自らの姿が映る。緊縛された身体に肉棒を突き入れられつつ、眉毛を八の字にしながら、涎を垂らしつつはしたない口から喘ぎ声を漏らしている。そんな自身の淫らな様も、最早興奮材料の一つでしかなかった。
「あん、逝くっ、逝っちゃうっ……」
「もう逝ったのか? 自分からせがんだからには、1回逝ったくらいじゃ許さないからな」
今度は腰の動きが速くなる。今までとは違ったペースに、翻弄され、奈々美は腰を大きく振り立てた。
「あんぅ、ダメっ、また逝っちゃうぅ……」
奈々美の頭の中は真っ白になり、身体がひとりでに痙攣する。隣では赤川も原の腰遣いであえなく逝かされていた。
「媚薬が効きすぎたんですかね、まだ物欲しげに腰を動かしてますぜ」
「よっぽど溜まってたんでしょうな、2人とも良い女なのにもったいない」
「角井、原、お前らの責めも効いてたんだよ」
3人の男たちは椅子に腰掛けて缶ビールを呑んでいる。原と角井が交代で構えていたテレビカメラは三脚に固定され、前方で繰り広げられる淫技を撮影している。
「あん、イヤっ……」
「気持ちいいっ」
奈々美と赤川は後ろ手に縛られたまま、四つん這いのような格好で、お互いの尻を付き合わせつつ、腰を動かしている。2人を繋ぐのは双頭ディルドで、お互いの秘口が太い先端に貫かれている。2人の間の床には既に淫液が水溜まりのように滴っている。
3人の男たちに交互に犯され、何度も絶頂に追い上げられた奈々美と赤川は、この男たちが休憩している間、双頭バイブで繋がれたのだ。2人は最初は戸惑いがちだったが、次第に腰の使い方のコツを覚えたのか、はばかりなくよがり声を上げている。
「どうするんですか、こいつら? すっかり色狂いになっちまいましたが」
「ここまで骨抜きにされて動画も撮られている以上、2人ともおれたちの奴隷だ。もっとも赤川はもう縛りの味を覚えているがな」
赤川はこの3人に復讐を依頼した際、交換条件として木内から調教されていたのだ。奈々美を責めた罰として責められた赤川が簡単に堕ちたのも、既に奴隷化されていたからだった。
「奈々美の彼氏、野川武彦の妹・咲良をおびき出すのに使うのさ。大学のミスコンにでたこともある美人だから、楽しみだぜ」
「本当ですか、写真をチラ見したら、なかなか良い女みたいですねえ」
原が下卑た顔を見せた。
「あの女どもにはおれたちの仕事を手伝わせながら、金持ち専門のSMクラブで働かせよう。あんなに使いでのある女はいないぜ、なかなかな」
木内は頬を歪めた。
「あ、逝くっ」
「あたしもっ」
2人の女は同時に身体を痙攣させ、息を弾ませている。その顔は既に淫欲の渇きを癒やすことしか頭になさそうだった。
「また、おれたちもやつらの身体を愉しむか」
男たちは立ち上がった。女たちに媚薬を盛るだけでなく、男たちも休憩中に特殊な精力剤を服用していた。奈々美と赤川は腰が立たなくなるまで責め立てられることになっていた。