「もう一度チャンスを与えてほしいかな、紗菜さん?」
井口が紗菜の乳首を弄り回しながら尋ねた。
「……お願いします……」
どんなに小さな可能性であろうと、この快楽地獄から逃れられるなら、縋ってみたいと痛切に思った。紗菜の右隣には美奈が、左隣には知佳が同じ格好で吊されていた。
「ならば、これだ」
ズボンのベルトのバックルを外しながら、井口は言った。
「その可愛らしい唇で、15分以内にわたしを逝かせてみなさい」
「そんなの絶対にイヤですっ」
ズボンを下ろした井口の逸物から目を背けながら、紗菜は叫んだ。紗菜が知るものより太くて長いそれは、赤黒く脈打っている。今まで接した物より雄の臭いも強烈だった。
「生がイヤなら、ゴムをしてあげよう」
井口はシャツの胸ポケットから取り出したコンドームを、逸物に被せた。紗菜は顔を背けながらも、目の端でその様子を思わず窺ってしまう。
「止めてってば。もう充分に辱めたでしょう?」
「辱めだなんて、失敬な。たっぷり愉しませてやったじゃないか。さて、15分だぞ」
スマートウオッチのストップウォッチ画面にセットした時間を見せつつ嗤いながら、井口は紗菜の背後に回った。すぐに秘裂が割り広げられる感覚に紗菜は悲鳴を上げた。
「いやっ、しないでっ!」
「元々こうされるのは覚悟の上だっただろうが。女2人が温めてくれたせいか、オ×ンコはヌルヌルだ、すんなり入っていくよ」
立ちバックの体位で腰を打ち付けられる感覚に、紗菜は眩いた。上半身は後ろ手に縛られ、両脚は左右に広げて縛り付けられた格好では、井口が繰り出す腰の律動から逃れようがない。刑に処されるような格好で身を汚される自らの姿が鏡に映っている。紗菜はそこから目を離すことができずにいた。
「さ、このまま、わたしを15分以内に逝かせるんだ。しっかり締めるんだぞ」
片手で乳首を揉み、もう片方の手で肉芽を弄り回しながら、井口は抽送を続けた。紗菜は「イヤっ、イヤっ」と呻きながら、抽送がもたらす快楽に耐えるしかない。すると、両隣でも女たちがそれぞれ、マスク男たちに犯され始めた。
「あん、こんなところで止めてえ」
「いやあん、恥ずかしいっ」
両隣の女たちが上げる羞恥の悲鳴は、どこか媚びを含んでいるように聞こえた。思わず身体を井口の腰の律動に委ねたくなる誘惑に駆られた。
「お、オマ×コがキュウと締まったな。この女たちみたいに、セックスを愉しんだ方が得だよ」
「愉しんでなんかいません」
「こうすればもっと愉しめるかな?」
「それ止めてえ、おかしくなっちゃうっ」
後門を指で撫でられている。美奈にそこを舐められ、狂乱に追い込まれた先ほどの屈辱が思い起こされた。井口の太い物が、体奥を容赦なく突いてくる。その感覚に、全身が早くも痙攣に襲われる。
「自分ばかり逝ってちゃダメだよ」
井口の逸物がスッポリ引き抜かれた。
「どうして……?」
紗菜は後ろを振り返った。口惜しさを顔に滲ませている。
「あ、逝くっ!」
右側で同じように犯されている美奈が叫んだ。早くも汗まみれになった顔を歪めながら、腰をプルプル震わせている。左側では、知佳があられもなくよがり声を放っている。2人の女が心底羨ましい。
「」
「まだ5分しか経っていないよ。今度はわたしを逝かせなきゃならないのを忘れたのか?」
「だって……。酷いっ」
「わたしより先に逝ったら、このチャンスはなかったことにするぞ」
「そんな……。じゃ、いっそのこと、舐めさせてください」
「都合が悪くなってから、そんなことを言いだしても遅いんだよ」
再び逸物が挿入される。今度はゆっくりとした抽送が始まった。腰と腰がぶつかる音は大きくない代わり、蜜液が逸物の先端に掻き出される音がヌプヌプと響く。紗菜の羞恥心がさらに煽られる。
「ああ、もっと……」
紗菜は腰を小さく捩った。
「もっとどうしてほしいんだ?」
肉芽を弄り回される。
「逝かせて……。もう何でもいいの、逝かせてください」
「どうしても逝きたいなら、逝かせても構わないがね、この女たちみたいに奴隷生活を送ることになるぞ」
「それでもいいのっ! ああ、早く……」
後門も嬲られつつ、腰が大きな抽送に見舞われる。乳首がひねり回されながら、体奥を何度も突かれ、秘裂が大きな逸物の出し入れにともなって肉音を立てる。
「ああっ、もう逝っちゃうっ」
「逝ってもいいんだよ。ただし、わたしが逝くまではずっとこのままだからな」
「ああ、死んじゃう……」
紗菜は繰り返される抽送による快感に、次第に意識を失いそうになった。
マンションの地下駐車場で、3人の女が黒いワンボックスカーに向かって歩まされている。先頭は美奈、次が知佳、最後が紗菜だ。いずれも着衣は許されているが、後ろ手に手錠を嵌められ、首輪で数珠繋ぎにされている。マスク男の一人が先頭で首輪に繋がったリードの鎖を引き、井口が女たちの後を追っている。待機していた別のマスク男がワンボックスカーの引き戸を開けると、女たちは後列の3人掛けシートに押し込まれた。
「しばらくは、この女たちと一緒に暮らすんだ。奴隷生活の心得を身に付けてくるんだぞ」
井口が紗菜に声を掛けた。紗菜は悲しげな視線を井口に送っている。やがて、3人とも黒いアイマスクで目隠しを施された。
「これから、おれたちが調教してやる」
「先輩が2人もいるんだ、言うことを聞かないとお仕置きだからな」
運転席と助手席に陣取ったマスク男たちが紗菜に言い聞かせる。後部座席のドアが閉められ、車は発進した。
作中の美奈と知佳は、以下の作品に登場している(↓
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