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    「恥辱」(「手錠」⑧)

    「うぅ……」
     凉花は呻きながら、コンクリートの床から上体を起こそうとしたが、責めに疲れ果てた身体はなかなか言うことを聞かなかった。縄は解かれた代わり、後ろ手に手錠をはめられ、檻付きの部屋に転がされていた。
     しかも、口には自ら濡らしてしまったショーツを詰め込まれ、粘着テープを貼られており、言葉を発することはできない。その代わり、金属製の貞操帯を穿かされ、肉芽に直接当たるようにローターの振動子を仕込まれてた上で、施錠されている。振動は不規則に生じ、様々な刺激を送り込んではくるものの、振動そのものは弱いため、性感が高まってもそれが爆発することはない。美梨も同じ要領で拘束され、ローターの刺激に呻吟している。
    「お前ら二人とも逝っちまったから、尋問は一時休憩だ。少しだけ休ませてやる」
     班長はそう言って、凉花と美梨の二人を留置場のような部屋に閉じ込めたのだ。ローターの刺激で先ほど頂点に達した性感は中途半端に膨れ上がらされ、またしても股間に粘液を滴らせることになる。ようやく身体を起こした凉花は、上半身を壁にもたれさせ、床に転がされている美梨を見やった。凉花と目が合った美梨も何とか身を起こすと、粘着テープを貼られた口を壁に擦り付けた。何度も同じことを試しているうちに、テープは剥がれ、美梨は口に詰められていたショーツを舌で口の外に出した。美梨は大きく呼吸している。肩と腹が動いている。股間をローターに刺激されながらテープを剥がすのは、体力を消耗させられるに違いない。
    「あなたのテープも取ってあげるから、動かないで」
     呼吸を整えた美梨は凉花に寄ってきて、口を凉花の口に近付けた。テープの端を口に咥え、横に動かす。テープが剥がれ出す。粘着力が強かったため、テープを剥がされるたびに軽い痛みが生じたが、文句は言えないテープが剥がれ、ショーツを舌を用いて吐き出すと、凉花は大きく息を吸い込んだ。ふと、ローターの刺激が強くなり、凉花は呻いた。もう少しであえぎ声が出そうだった。貞操帯を外すのは難しそうだった。
    「どうしてあたしたち、こんな目に遭ってるんですか?」
     振動が弱くなってようやく発した凉花の問いは自然に敬語となった。恐らく、美梨は二十代後半くらいの年頃と見えたからだ。美梨は答えた。
    「分からないわ。わたしは恵比寿のスパを出たら、お巡りみたいなのに囲まれて、携帯を取り上げられたの。そしたら、携帯に更衣室の盗撮動画が入っていて、そのまま手錠をはめられて、ここに連れ込まれたの。あなたも似たような感じ? あんっ」
     美梨のローターの振動も強くなったらしいが、その反応を凉花は笑えなかった。凉花もここに至るまでの経緯を話した。SMの女王様の仕事のことは口にしたくなかったが、話を理解してもらうには、そのことも打ち明けるしかなかった。幸い、美梨は変な顔もせずに聞いてくれた。
    「警察がこんなことするはずはないわ。取り調べにしたって、縄で縛って拷問まがいのことをするなんてありえない。あたしたち、何かの理由で嵌められたのよ。何とか、ここから逃げられないかしら……」
     しかし、凉花にも妙案はなかった。所持品は全て警察を名乗る男たちに没収されている。美梨も同じだろう。彼らに力で敵うはずもない。
    「何とか、これ外せないかしら……」
     腰の上で拘束された両手を動かしてみた。手錠の冷たさと固さを再認識させられるだけだった。またローターの振動が強まり、凉花は呻いた。美梨も同じ状態に陥っているようだった。
    「被疑者同士で、ガールズトークに花を咲かせてるとはな。ローターの刺激は物足りないかな?」
     班長ら四人が入ってきた。
    「早くここから出してっ! あんたたちが本物の警察じゃないってことは分かってるのよっ」
     美梨が気丈に叫んだ。
    「まだ取り調べは終わっていない……と言いたいところだが、お前らがおれたちに素直に従えば、帰してやらなくもない」
    「どういうことですか、それ?」
    「まずは、隣の部屋に入ってもらおう。話はそれからだ」
     班長が鉄格子の鍵を外し、四人が次々と檻の中に入ってきた。いったん凉花と美梨の手錠を外すと、班長は言った。
    「まず、今着ているものを全て脱いでもらおうか。少しでも逆らったら、もっと酷い罰を与えるぞ」
     凉花と美梨はしばしお互いの顔を見合わせたが、美梨は凉花に頷いてみせると、ブラウスのボタンを自ら外し始めた。凉花も渋々着衣を脱ぎだした。小太りが鍵を取り出して貞操帯を外した。
    「また濡らしてやがる」
     粘液にまみれたローターを見せられた二人の女は恥辱に顔を赤らめた。
    「意外に素直だな、お前ら。隣の部屋には、四つん這いで行ってもらうからな。こいつを着けて」
     長身が両手に持った赤い首輪を示した。ご丁寧にも、鎖のリードが既に取り付けてあった。
    「そんなのイヤですっ! 人間の扱いじゃないわ……」
     凉花は顔を左右に振って抗議した。
    「なら、裸のまま縛り上げて連行するぞ」
    「まだそっちの方がマシよ。あたしも首輪なんてイヤ」
    「ようし、分かった。こいつらを厳しく縛り上げろ」
    「はい」
     スキンヘッドが持って来たアタッシュケースには、何本もの麻縄が詰め込まれていた。それらが取り出され、凉花を長身が、美梨を小太りがそれぞれ高手小手に縛り上げた。縄が身体に喰い込むたび、二人の女は小さく呻いた。乳房の上下を縄でくびられ、首の両側から通された縄と両脇から伸びた縄で縦にも乳房を固められる。乳房のサイズが一回り大きくなったように思えた。
    「縄で縛られただけで乳首ピンピンさせやがって」
     班長が凉花の、スキンヘッドが美梨の乳首をそれぞれ弾いた。二人の女は口惜しさに呻いた。
    「この格好なら、首輪を嵌めるのに好都合だぜ」
     班長とスキンヘッドがそれぞれの女に首輪を付けようとした。
    「約束が違うわっ」
    「許してっ」
     二人の女が叫んだが、背後で縄尻を持った男たちに文字通り首根っこを押さえ込まれ、容易に首輪を嵌められてしまった。
    「よく似合うぜ、二人とも」
     首輪のリードを引かれ、凉花と美梨は屈辱の涙を零した。

    爽風

    「この部屋、窓開くんだ。ほら、いい風が入ってくるぜ」 「やだ、恥ずかしいってば…」 「半開きだから、そんなに怖いことないって」 「でも、声が聞こえちゃうじゃない…」 「声なんか出さなきゃいいのさ、美智恵が」 そう言いながら、稲垣は背後から回した手で美智恵の両乳 首をクリクリと摘み、転がす。彼女がそこを少し嬲られただけではしたない声を上げてしまうことを知り抜いているにもかかわらず。 「あぁん、イヤだってばぁ」 「イヤなら、縄抜けしておれの手を押さえてみろよ」  稲垣はまた美智恵に無理難題を押し付けた。やや細身の身体を、稲垣の好みである黒のブ ラジャーとシ ョーツ、ガータ ーストッキ ングに包んだ彼女は、えんじ色に染まった彼愛用の麻縄で高手小手に縛り上げられている。手首の縛りをほどこうを抜こうとしても、二の腕と胸を締め上げる縄に阻まれる。それどころか、手首を動かすと指先が稲垣のスラックスの上から既に充血した怒張に触れてしまい、つい握りしめたくなる。  恥ずかしさに思わず俯くと、稲垣の指先がショー ツに包まれた股間の上を蠢いているの目に入る。池袋のラ ブホテルの2階で、ベッドの枕元のパネルの真上にある窓に向かい、膝立ちにさせられた美智恵は、迫り来る快美感のせいで、早くも進退窮まる状況に追い込まれていた。 「もう、意地悪っ!窓閉めてったら」 「美智恵のいい声をホテルの外を通る方々に聞いていただこうぜ」  稲垣は嗤いながら乳首と股間をまさぐる手の動きを速めた。美智恵は「ああああっ」と一声叫ぶと、顔を左右に振りたてながら腰を回し始めた。 「ほら、若い女の子が下を通ってる。声を出して教えてやれよ、世の中には美智恵みたいに縛られてスケ ベなことされるのが大好きな女がいるってことをな」 「そんなのイヤよ、もういじめないで…」  美智恵が細長く描いた眉を文字通り八の字に歪めながら必死で訴える。背後から彼女に取りついた稲垣の目に、鏡面仕立ての窓枠に映る彼女の表情が飛び込んできた。 「なら、『美智恵が縛られてエ ロいことをされているときの声を聴かれたくないので、窓を閉めてください』と、おねだりしてみろ」  稲垣が送り込んでくる淫 らな波動に耐えながら、美智恵は言われた通りの言葉を繰り返した。 「よくできました。でも、今日敬語を使ったのはこれが初めてだな。おねだりの仕方すら忘れてたお仕置きだ、窓はまだ開けたままだ」 「約束が違うじゃない…」  八の字に下がっていた眉毛を、美智恵は逆立てた。だが、怒りを表す表情の裏に、快楽に負け込んだ気弱さが覗く。彼女の敗走が間もなく始まるのは明らかだ。稲垣は自らの勝利を確実なものとするため、選手交代を告げた。打席に立つのは彼の中指ではなく、繭に似た形をした遊具だ。 「このブブーンって音を聞くだけで、どこやらから熱いものを漏らすんだろ」  美智恵が反論する前に、その振動がショ ーツの上から肉 芽を狙って押し当てられた。 「ああん、それされるの弱いの…」 「美智恵がされても平気な責めってあったっけ?」  稲垣は振動を下着の中に潜り込ませ、やや大きめの蕾を捕捉した。それだけで、彼女の身体の中を一度目の大波が走り抜けた。窓の下を自転車で通行中の蕎麦屋の出前が、彼らの部屋の方を振り向いた。

    窓に映る影

    チュッ、チュパッ、ブチュ。さと美は青木の逸物についばむようなキスを浴びせかけている。青木のそれはさと美の口づけを受けるたびに膨張し、赤黒さを増す。
    「随分美味しそうじゃないか」
     青木は背中で重ねて縛られたさと美の手を握ってやりながら、声を掛けた。上下を幾筋もの麻縄でくびり出された乳房を揉み、乳首を指先で摘んでやる。弄ばれるさと美は苦しげな悲鳴を上げながらも、咥え込んだ青木の怒張を吐き出したりはしない。
    「自分が今、どんなスケベな表情をしてるか分かるか?しっかり記録を残しておいてやるぜ」
     青木はベッドサイドのパネル近くに置いたデジカメを取り出し、彼の肉棒に舌を這わせるさと美の表情を撮影する。連続で焚かれるフラッシュにも気付かぬように、彼女は青木への奉仕を一心に続けている。さらに大きさを増した青木の逸物を咥え込むのが苦しくなったのか、さと美はそれをいったん吐き出して大きく息を吐いた。
    「今日はバカに熱心だったな。十分におれの味を味わってくれたか」
     さと美は汗の浮いた惚けた表情を青木に向けながら、無言で頷いた。顔だけでなく全身がほんのりと桃色に染まり、髪は既にザンバラとなってしまっている。
    「そうか、満腹するまで味わってくれたなら、今日はこれで撤収しような」
    「そんなの嫌ですぅ…」
     さと美の目は愛撫を受けてそそり立った青木の陽根に注がれている。限界まで膨張したそれは、ピクピクと小刻みに動いている。青木もすっかり興奮しているくせに、さと美を焦らし精神と肉体を苛むため、そんな意地悪を口にしているだけなのだ。
    「存分におれのモノを食い尽くしだろうが。これ以上何が欲しいんだ?」
    「今度は青木さんがわたしのことを味わってください…。お願い」
     青木は無言でさと美を抱きかかえ、いったん俯せの姿勢にさせた後、頭と両膝をベッドに着かせた。後ろ手に縛られたまま四つん這いになり、尻だけを高く上げた格好だ。青木は素早く逸物に包みを被せ、後ろからさと美に侵入した。
    「ああっ!」
     さと美が一声叫んだ。何度か後ろから突き上げて彼女の悲鳴を搾り取った後、青木がベッドの上部にある木製の引き戸を開ける。そこには外が見えるようガラス窓がはめ込まれていた。既に日は落ちていたため、部屋の灯りがガラス窓に反射し、青木とさと美の繋がった姿が映し出されている。
    「さっきおれ言ってた、お前のスケベな表情をよく見るんだ」
     青木がさと美の髪を掴んで正面の窓に向けて晒し上げる。眉根を寄せ、断続的に喘ぎ声が漏れる口を半開きにした表情が、鏡のようになったガラスに投影される。
    「嫌だ、恥ずかしい…。見たくない」
     だが、青木が掴んだ髪を離さないため、さと美の顔は窓に晒されたままで固定されている。青木が腰を前後に大きく突き入れ始めると、白濁した樹液を溢れ出させたさと美の蜜壺は、逸物をクイクイと締め上げる。その圧力に抗するように青木の陽根が花弁の奥を食い破ると、さと美の身体の芯はますます燃え盛る。彼女は淫情に敗れた表情を隠せないまま、悩乱の度を深めていくしかなかった。

    「羽根」(「手錠」④)

     まずは両耳が羽根で擽られ始めた。
    「いやっ、よしてっ」
     あまり性感帯として意識したことのなかった耳からもたらされる感覚は、思いのほか強烈だった。
    「耳がそんなに感じるのかな? エッチな身体をなさってますねえ、涼花女王様」
     太った方の声が耳元で響く。両手が自由なら払いのけてやるところなのに、背中で縛られた両手首を動かそうとしても、上半身の縄目がきつくなるだけだった。
    「ははは、無駄無駄。きっちり緊縛されちゃったら、簡単には縄抜けできないの知ってるだろう」
     長身が首筋に息を吹き掛けながら、涼花の抵抗を嘲笑する声が聞こえる。涼花は吐息からも逃れられないまま身悶えするしかなかった。
    「ところで、涼花女王様は、なぜ女王様なんかやってるんだ?」
    「関係ないでしょ」
     太った警官の問いを無視すると、羽根の一つは首筋を這い、もう片方は鳥肌の立った敏感な乳房を撫で回す。
    「優しくされてるうちに答えた方が無難だぜ」
     長身も先輩警官に加勢する。乳房の裾を這っていた羽根が乳首に押し付けられる。快感が背筋を走ったが、涼花は唇を噛んで辛うじて声を出すのを堪えた。視界を遮られるだけで、これだけ身体が敏感になるとは、想定していなかった。
    「あんたはまだ21歳だ。そんな若い女王様は滅多にいないんだよ。風俗をやるにしても、デリヘルやソープ辺りなら、まだ話は分かるんだがね」
    「そんな仕事したくないんです……。ああ、胸擽るの止めてっ」
    「そんな仕事だと? ヘルスやソープで働く女に失礼だな。お仕置きもんだぜ」
    「お仕置きしてほしいんじゃないですかね? SMの女王様って、プライベートではマゾだったりするらしいですし」
    「そうかもしれないな。さっきから羽根が乳首を触るたびに、電気に触れたみたいに身体が跳ねてるしな」
    「うぅっ……」
     涼花は呻いた。両方の乳房が羽根に襲われた。身体を捩っても、刺激からは逃れられない。乳首がどんどん充血して尖ってくるのが自分でも分かる。
    「あはんっ、イヤっ」
     乳首が指で転がされているらしい。
    「ほーら、色っぽい声が出ちゃった。ビンビンに尖ってますよ」
    「何だ、もう乳首触ってるのか。もう少し羽根だけで焦らしてやった方が面白かったのに」
     もう片方の乳首がぬめった感触に襲われた。吸い付くような卑猥な音が耳を犯す。
    「ダメ、何してるのよ!」
    「美味しそうな乳首を吸って舐めて差し上げてるんですよ、女王様」
     太った警官の卑猥な声が下の方から聞こえた。
    「そんなこと止めてぇ……。気持ち悪いっ」
    「気持ち悪いとは心外ですねえ、涼花女王様」
     もう片方の乳首も同じ感触に襲われる。警察官を名乗る見知らぬ男たちに乳首を舐めしゃぶられるおぞましい感覚に、涼花は嫌悪感に満ちた悲鳴を上げる。だが、警官たちがもたらす刺激がおぞましいだけではなく、快感に転じつつあることを否定できなかった。
    「で、さっきの質問に戻ろう。何であんたは女王様なんかやってるんだ? 確かにあんたは美人で背も低くはないがね、この身体の反応を見てるとM女っぽいぞ」
    「マゾ男に貢がせたいんじゃないですか? で、その金をホストにでも費やしてるんですよ。きっと」
    「そんなことしてません! 止めて、もうしないでえ」
     相変わらず乳首を舐めしゃぶられ、涼花は半泣きの声で訴えた。
    「泣きべそをかいてちゃ、女王様として恥ずかしいですよ」
    「もっと激しく責めてやらなきゃな」
    「きゃあっ」
     パンティの底が撫でられ始めた。両の乳房も羽根の刺激に曝されている。涼花は切羽詰まったような悲鳴を上げた。
    「もう湿ってきてるぞ、ここは」
     クロッチをずらされ、秘唇を羽根の動きが襲う。
    「止めて、そこだけはっ」
    「さっき身分証明書を確認したが、お前はミッション系の名門女子大に通ってるそうじゃないか。お嬢様のくせに金が必要なのか?」
    「やっぱりホストにでも貢いでるんじゃないですかね」
    「違いますっ! この世界に興味があったからなんです……」
     股間に這う羽根に腰を蠢かせながら、涼花は叫んだ。
    「ほぉ、お嬢様がお遊びで女王様のバイトとはねえ。もっと金を稼げる仕事もあるだろうに、同じ風俗でもな」
     肉芽が刺激され始めた。
    「そこ、触らないでっ」
     涼花は鋭く叫んだ。
    「触るなって言っても、クリちゃんもコリコリ固くなってるし、何やらヌルヌルしてるそ。感じてるんじゃないのか」
    「乳首もビンビンですよ。簡単に身体が反応するほど、女王様ってのは刺激に飢えてるんですかね」
    「イヤっ、ホントにそこは触らないでっ」
    「何を言ってるんだ、もうスケベな臭いを漂わせてからに」
     太った方の指が涼花の蜜壺に侵入し始めた。指は何度か中に入ってこようとしたが、その度に涼花は悲鳴を上げた。
    「お、おい、マジかよ」
    「どうしましたか?」
    「この女、処女だぜ。指が入っていかねえ」
     太った方の声は驚愕に彩られていた。
    「お前、初めてだな?」
     目隠しに覆われた目から涙を零しながら、涼花は二度三度頷いた。
    「ホントですか、これほどの女が」
    「いいから、お前も触ってみろ。そっとな」
    「お願い、もう止めてください……」
     またしても指が蜜壺を探ろうとした。涼花は腰を捩って逃れようとした。
    「本当ですねえ」
     長身も驚いたような調子で応じた。
    「まさか、処女の女王様がいるとはな」
     太った方が嘆息した。涼花女王様は泣き声を堪えつつも、流れる涙は止められなかった。

    「絶叫」(「連行」・完)

    「うぅ……くっ」
    「ほら、きちんと舌使わないと。そんなんだからハイスペの彼氏に振られるんだぜ」
    「だって、ああっ」
     赤川の前に仁王立ちとなった木内は、ズボンのベルトを外し、赤黒く長大な肉棒をさらけ出している。椅子から下ろされ、膝立ちとなった赤川の舌や唇が根元から先端に向けて這うのにつれ、垂れ下がっていたそれは徐々に力を増してくるようだ。だが、赤川の口唇愛撫はどうしても途切れ途切れにならざるを得ない。上半身は相変わらず高手小手に縛られたままで、カメラマンを角井と交代した原の手が尻の方から差し入れられ、秘裂や肉芽を荒らし回っているからだ。
    「ほら、何オマ×コで指を締め付けてるんですか。フェラしながら逝ったらお仕置きですよ」
    「だって中もクリも気持ちいいのっ!」
     原に言葉で煽られ、赤川は喚いた。原のテクニックもなかなかのものらしく、中指で秘口を嬲りつつ、親指で肉芽を責めているようだ。指責めにつれてはしたない水音が聞こえてくる。
    「もっと真面目に舐めないと、これを喰らわせてやらないぞ。まだ立ちが不十分だからな」
    「そんなっ。もうこんなに……」
     赤川は肉茎に沿って舌を這わせ、先端に舌を絡ませる。その様子は淫ら以外の何物でもないが、媚薬と色責めで何度も絶頂に追い込まれた赤川はただただ咥えさせられている赤黒いものを欲しているようだ。
    (ああ、あたしも逝きたい……)
     赤川の淫技を傍で見せ付けられている奈々美は、赤川の方に向き直された椅子に縛り付けられたままだった。後門のミニローターは作動しているものの、媚薬と責めによって性感を極限まで高められた肉体は放置されている。後門からの振動は膨れ上がった欲望を多少慰撫してはくれるが、絶頂に導いてくれるほどの爆発力はない。奈々美は乳首と肉芽を勃起させ、可憐な唇と秘裂から涎を垂れ流しながら、中途半端な刺激に悶えていた。
    「おや、もう一人の被疑者がこっちを物欲しそうに見つめてますぜ」
     赤川の股間を抉って色っぽい苦鳴を上げさせつつ、原が言った。
    「どうしてほしいんだ。お前の用事はもう済んだはずだが」
    「……早く縄を解いて解放してください」
     消え入るような声で奈々美が応えた。
    「この女にお仕置きを加えてからだ。どうせなら、その様子も見たいだろう」
     木内が赤川の口に長大なものを突き入れる。赤川は苦しげに涎を流しながらも、懸命に顔を前後に動かしている。
    「本当に解放してほしいのかな」
     原は赤川への責めを中断すると、奈々美の傍に来て乳首をこね回し、蟻の門渡りを擽った。
    「ああん、それ……」
    「これが気持ち良いの?」
    「それだけじゃイヤっ!」
     涙を噴きこぼしながら、奈々美は叫んだ。
    「もうゲームは終わったんだ、お前の勝ちでな。今さらお前を逝かせる意味はない。おれたちはこの女の仕置きに忙しいのでな」
     腰を振りながら肉茎を咥え込む赤川の頭を撫でながら木内は返した。
    「だって、このままじゃ……。辛いですぅ」
    「何が?」
    「逝かせてっ! あたしのことも逝かせてくださいっ!」
    「せっかく賭けに勝ったのに、今度逝かされたらお前の負けと見なすぞ。それでもいいのか?」
    「もう気が狂っちゃうっ! 逝かせてぇ……。逝きたいのっ」
    「なら、もう容赦しないからな」
     木内は肉茎を赤川の口から引き抜いた。不満そうな表情を見せた彼女の口を代わって原の肉棒が埋めた。木内は奈々美を椅子から解くと、後門のローターを引き抜いて悲鳴を上げさせた後、赤川と同じように膝立ちにさせ、その顔の前に逸物を突き付けた。
    「どうすればいいか分かってるだろうな?」
    「はい……」
     泣きべそをかきながら、奈々美は木内の肉棒を咥え、顔を前後に動かした。
    「甘いな、お前の彼氏はそんな口の使い方で満足してるのか?」
     そう揶揄されても、奈々美は既に細かいテクニックを駆使する余裕はない。顔を懸命に動かすことしか考えられなかった。
    「もういい。そんなに欲しいなら、これで逝かせてやる」
     奈々美の髪を掴んで腰を突き入れながら、木内は言った。傍にあったマットレスを床に敷くと、奈々美を俯せの体勢にし、腰を上げさせた。何をされるか悟った奈々美は抵抗したが、すぐに木内の肉棒に背後から貫かれる。隣では、同じようにバックから原が赤川に挑んでいる。早くも赤川の嬌声が上がる中、奈々美は叫んだ。
    「ああん、しないでっ」
    「逝かせてほしいんだろ? おれたちも指やオモチャで責めるのにはいい加減飽きてるんだよ」
     木内は大きく腰を前後させる。奥が肉棒の先端で突かれるたび、今までにない太く逞しい快感に全身が貫かれる。
    「ああ、武雄さん……」
    「まだ彼氏の名前を言ってやがる。今のお前はこんな助平な顔してるんだぞ」
     背後から髪の毛を掴まれ、正面の鏡に自らの姿が映る。緊縛された身体に肉棒を突き入れられつつ、眉毛を八の字にしながら、涎を垂らしつつはしたない口から喘ぎ声を漏らしている。そんな自身の淫らな様も、最早興奮材料の一つでしかなかった。
    「あん、逝くっ、逝っちゃうっ……」
    「もう逝ったのか? 自分からせがんだからには、1回逝ったくらいじゃ許さないからな」
     今度は腰の動きが速くなる。今までとは違ったペースに、翻弄され、奈々美は腰を大きく振り立てた。
    「あんぅ、ダメっ、また逝っちゃうぅ……」
     奈々美の頭の中は真っ白になり、身体がひとりでに痙攣する。隣では赤川も原の腰遣いであえなく逝かされていた。

    「媚薬が効きすぎたんですかね、まだ物欲しげに腰を動かしてますぜ」
    「よっぽど溜まってたんでしょうな、2人とも良い女なのにもったいない」
    「角井、原、お前らの責めも効いてたんだよ」
     3人の男たちは椅子に腰掛けて缶ビールを呑んでいる。原と角井が交代で構えていたテレビカメラは三脚に固定され、前方で繰り広げられる淫技を撮影している。
    「あん、イヤっ……」
    「気持ちいいっ」
     奈々美と赤川は後ろ手に縛られたまま、四つん這いのような格好で、お互いの尻を付き合わせつつ、腰を動かしている。2人を繋ぐのは双頭ディルドで、お互いの秘口が太い先端に貫かれている。2人の間の床には既に淫液が水溜まりのように滴っている。
     3人の男たちに交互に犯され、何度も絶頂に追い上げられた奈々美と赤川は、この男たちが休憩している間、双頭バイブで繋がれたのだ。2人は最初は戸惑いがちだったが、次第に腰の使い方のコツを覚えたのか、はばかりなくよがり声を上げている。
    「どうするんですか、こいつら? すっかり色狂いになっちまいましたが」
    「ここまで骨抜きにされて動画も撮られている以上、2人ともおれたちの奴隷だ。もっとも赤川はもう縛りの味を覚えているがな」
     赤川はこの3人に復讐を依頼した際、交換条件として木内から調教されていたのだ。奈々美を責めた罰として責められた赤川が簡単に堕ちたのも、既に奴隷化されていたからだった。
    「奈々美の彼氏、野川武彦の妹・咲良をおびき出すのに使うのさ。大学のミスコンにでたこともある美人だから、楽しみだぜ」
    「本当ですか、写真をチラ見したら、なかなか良い女みたいですねえ」
     原が下卑た顔を見せた。
    「あの女どもにはおれたちの仕事を手伝わせながら、金持ち専門のSMクラブで働かせよう。あんなに使いでのある女はいないぜ、なかなかな」
     木内は頬を歪めた。
    「あ、逝くっ」
    「あたしもっ」
     2人の女は同時に身体を痙攣させ、息を弾ませている。その顔は既に淫欲の渇きを癒やすことしか頭になさそうだった。
    「また、おれたちもやつらの身体を愉しむか」
     男たちは立ち上がった。女たちに媚薬を盛るだけでなく、男たちも休憩中に特殊な精力剤を服用していた。奈々美と赤川は腰が立たなくなるまで責め立てられることになっていた。



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