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    「恥辱」(「手錠」⑧)

    「うぅ……」
     凉花は呻きながら、コンクリートの床から上体を起こそうとしたが、責めに疲れ果てた身体はなかなか言うことを聞かなかった。縄は解かれた代わり、後ろ手に手錠をはめられ、檻付きの部屋に転がされていた。
     しかも、口には自ら濡らしてしまったショーツを詰め込まれ、粘着テープを貼られており、言葉を発することはできない。その代わり、金属製の貞操帯を穿かされ、肉芽に直接当たるようにローターの振動子を仕込まれてた上で、施錠されている。振動は不規則に生じ、様々な刺激を送り込んではくるものの、振動そのものは弱いため、性感が高まってもそれが爆発することはない。美梨も同じ要領で拘束され、ローターの刺激に呻吟している。
    「お前ら二人とも逝っちまったから、尋問は一時休憩だ。少しだけ休ませてやる」
     班長はそう言って、凉花と美梨の二人を留置場のような部屋に閉じ込めたのだ。ローターの刺激で先ほど頂点に達した性感は中途半端に膨れ上がらされ、またしても股間に粘液を滴らせることになる。ようやく身体を起こした凉花は、上半身を壁にもたれさせ、床に転がされている美梨を見やった。凉花と目が合った美梨も何とか身を起こすと、粘着テープを貼られた口を壁に擦り付けた。何度も同じことを試しているうちに、テープは剥がれ、美梨は口に詰められていたショーツを舌で口の外に出した。美梨は大きく呼吸している。肩と腹が動いている。股間をローターに刺激されながらテープを剥がすのは、体力を消耗させられるに違いない。
    「あなたのテープも取ってあげるから、動かないで」
     呼吸を整えた美梨は凉花に寄ってきて、口を凉花の口に近付けた。テープの端を口に咥え、横に動かす。テープが剥がれ出す。粘着力が強かったため、テープを剥がされるたびに軽い痛みが生じたが、文句は言えないテープが剥がれ、ショーツを舌を用いて吐き出すと、凉花は大きく息を吸い込んだ。ふと、ローターの刺激が強くなり、凉花は呻いた。もう少しであえぎ声が出そうだった。貞操帯を外すのは難しそうだった。
    「どうしてあたしたち、こんな目に遭ってるんですか?」
     振動が弱くなってようやく発した凉花の問いは自然に敬語となった。恐らく、美梨は二十代後半くらいの年頃と見えたからだ。美梨は答えた。
    「分からないわ。わたしは恵比寿のスパを出たら、お巡りみたいなのに囲まれて、携帯を取り上げられたの。そしたら、携帯に更衣室の盗撮動画が入っていて、そのまま手錠をはめられて、ここに連れ込まれたの。あなたも似たような感じ? あんっ」
     美梨のローターの振動も強くなったらしいが、その反応を凉花は笑えなかった。凉花もここに至るまでの経緯を話した。SMの女王様の仕事のことは口にしたくなかったが、話を理解してもらうには、そのことも打ち明けるしかなかった。幸い、美梨は変な顔もせずに聞いてくれた。
    「警察がこんなことするはずはないわ。取り調べにしたって、縄で縛って拷問まがいのことをするなんてありえない。あたしたち、何かの理由で嵌められたのよ。何とか、ここから逃げられないかしら……」
     しかし、凉花にも妙案はなかった。所持品は全て警察を名乗る男たちに没収されている。美梨も同じだろう。彼らに力で敵うはずもない。
    「何とか、これ外せないかしら……」
     腰の上で拘束された両手を動かしてみた。手錠の冷たさと固さを再認識させられるだけだった。またローターの振動が強まり、凉花は呻いた。美梨も同じ状態に陥っているようだった。
    「被疑者同士で、ガールズトークに花を咲かせてるとはな。ローターの刺激は物足りないかな?」
     班長ら四人が入ってきた。
    「早くここから出してっ! あんたたちが本物の警察じゃないってことは分かってるのよっ」
     美梨が気丈に叫んだ。
    「まだ取り調べは終わっていない……と言いたいところだが、お前らがおれたちに素直に従えば、帰してやらなくもない」
    「どういうことですか、それ?」
    「まずは、隣の部屋に入ってもらおう。話はそれからだ」
     班長が鉄格子の鍵を外し、四人が次々と檻の中に入ってきた。いったん凉花と美梨の手錠を外すと、班長は言った。
    「まず、今着ているものを全て脱いでもらおうか。少しでも逆らったら、もっと酷い罰を与えるぞ」
     凉花と美梨はしばしお互いの顔を見合わせたが、美梨は凉花に頷いてみせると、ブラウスのボタンを自ら外し始めた。凉花も渋々着衣を脱ぎだした。小太りが鍵を取り出して貞操帯を外した。
    「また濡らしてやがる」
     粘液にまみれたローターを見せられた二人の女は恥辱に顔を赤らめた。
    「意外に素直だな、お前ら。隣の部屋には、四つん這いで行ってもらうからな。こいつを着けて」
     長身が両手に持った赤い首輪を示した。ご丁寧にも、鎖のリードが既に取り付けてあった。
    「そんなのイヤですっ! 人間の扱いじゃないわ……」
     凉花は顔を左右に振って抗議した。
    「なら、裸のまま縛り上げて連行するぞ」
    「まだそっちの方がマシよ。あたしも首輪なんてイヤ」
    「ようし、分かった。こいつらを厳しく縛り上げろ」
    「はい」
     スキンヘッドが持って来たアタッシュケースには、何本もの麻縄が詰め込まれていた。それらが取り出され、凉花を長身が、美梨を小太りがそれぞれ高手小手に縛り上げた。縄が身体に喰い込むたび、二人の女は小さく呻いた。乳房の上下を縄でくびられ、首の両側から通された縄と両脇から伸びた縄で縦にも乳房を固められる。乳房のサイズが一回り大きくなったように思えた。
    「縄で縛られただけで乳首ピンピンさせやがって」
     班長が凉花の、スキンヘッドが美梨の乳首をそれぞれ弾いた。二人の女は口惜しさに呻いた。
    「この格好なら、首輪を嵌めるのに好都合だぜ」
     班長とスキンヘッドがそれぞれの女に首輪を付けようとした。
    「約束が違うわっ」
    「許してっ」
     二人の女が叫んだが、背後で縄尻を持った男たちに文字通り首根っこを押さえ込まれ、容易に首輪を嵌められてしまった。
    「よく似合うぜ、二人とも」
     首輪のリードを引かれ、凉花と美梨は屈辱の涙を零した。

    「敗残」(「手錠」⑦)

    「あ、その美梨って女のパンツ、シミにができてるぜ」
     凉花の身体を嬲っている班長がスキンヘッドに声を掛けた。小太りが美梨の前面に回ってしゃがみ込んだ。
    「あ、ホントだ。クロッチの部分は色が変わっちまってる」
    「止めてっ!」
     美梨が顔を左右に振りながら悲鳴を上げた。「おれたちは事実を口にしてるだけだぜ。おれの指にはさっきからヌルヌルした熱いのが絡まってるんだ」
     ショーツの中から手を引き上げたスキンヘッドが、美梨の目の前で人差し指と中指を広げて見せた。指の間には白く濁りかけた粘液の筋が二本、吊り橋のようになって煌めいていた。
    「イヤあっ!」
     美梨は真っ赤になった顔を必死に背けた。「すんげえエロい臭いさせてるんだ、そりゃ恥ずかしいよなあ」
     スキンヘッドは粘液を美梨の鼻孔の入り口に塗り付けようとした。美梨は双眸に涙を浮かべて抵抗したが、縛られた身で逃れきるのは困難だった。
    「どうだ、あん? お前が盗撮したことを認めるか?」
    「そんなことしてません……」
    「ならば、もっと恥ずかしい目に遭ってもらうぜ。もっと濃いマン汁を垂れ流して恥をかくことになるぞ」
     小太りがいつの間にやら持ち出してきたアタッシュケースを開けて見せた。中には種々のバイブレーターや電動マッサージ器などの淫具が並んでいた。
    「どれがいい? お前に選ばせてやるぜ。最近の警察は民主的になったんだ、喜んでくれよ」
    「そんなもので何をするの? 警察がそんなことするんですか?」
    「お前みたいな助平女には、こういう尋問がピッタリだからな。ほら、電マがいいか? それとも、中に太いバイブを咥え込ませてやろうか?」
    「どっちもイヤっ!」
    「そんなこと言うんだ、せっかく親切に選ばせてやろうってのに」
     スキンヘッドは電マの先に男根を象ったアタッチメントを取り付けると、美梨の鼻先のに突き付けた。
    「電マとバイブ、両方の威力を試してやるよ、そんなこと言うんだったら。経験あるのかもしれないがな」
    「そんなイヤらしいこと、経験ありませんってば」
    「それなら、ここで初体験してみな。白状する前に、たっぷり愉しませてやる。こんな優しい警察はいねえぞ」
     スキンヘッドはいったんアタッチメントを外すと、振動させた電マの先端で両乳首を交互に嬲り始めた。
    「ああ、そんなことしないでえ……」
    「と言いながら、腰をモゾモゾ動かしちゃって。ホントは気持ちいいんだろ?」
    「また股間を熱くしてますぜ、この女」
     尻から差し入れた手で股間を嬲りながら、小太りが卑猥な笑みを浮かべた。
    「早くオマ×コを責めてやるか」
     スキンヘッドはしゃがみ込むと、ショーツの上から電マをあてがい、スイッチを入れた。
    「ああん、イヤっ」
     小太りが乳首を摘まみ転がしている。しばらくショーツの上から電マで股間を責めていたスキンヘッドは、ショーツをずらして女芯をさらけ出した。
    「そこは止めてっ!」
    「何だ、もう蒸れ蒸れじゃないか。早く挿れてほしいんじゃないのか」
     スキンヘッドはアタッチメントを電マに取り付けると、その先端を秘裂に沿ってなぞり始めた。美梨の泣き声が高まってきたところで、先端を肉壺に潜り込ませた。
    「あんっ」
    「まだまだ奥までは責めてやらないからな」 スキンヘッドは振動もしていない先端を小刻みに入り口付近で抽送していた。美梨は歯を食い縛り、その感覚に耐えていた。
    「お前にはまずこれを試してやろう」
     美梨が責められる様子を、凉花の乳首を嬲りつつ見物していた班長は、アタッシュケースからピンクローターを取り出し、凉花に見せた。
    「そんなもの、使わないでください」
    「ローターなんかじゃ不満か? ホントは電マとか家で使ってるのかな?」
    「もしかすると『吸うやつ』がお気に入りかもしれませんぜ」
    「そうかもしれないな。週に何回オナニーしてるんだ、凉花女王様?」
    「そんなことしてませんっ」
    「処女のくせして妙に感度がいいのは、オナニーしてるとしか思えないんだがな。毎晩してるんだろ、ホントは?」
    「もしかすると、SMクラブで男を責めた後、密かにオナニーしてるかもしれませんぜ」
    「勝手な想像しないでっ! ああんっ」
     ローターの振動が乳首に当てられた。それだけで凉花の背筋に電流が走り、腰が浮き上がりそうだった。部下は凉花のショーツの前部を縄で結ぶと、斜め上の方に引っ張り上げた。
    「止めてえ、そこ見ないでえ」
     秘唇をさらけ出された凉花は泣き叫んだ。ショーツに結ばれた縄は凉花の腰に巻き付けられ、固定された。
    「あうっ!」
     ローターの振動が肉芽に当てられた。凉花の前にしゃがみ込んだ班長が振動するローターを巧みに転がすようにして肉芽を苛んでいる。背後に回った部下は乳首を摘まみ転がしている。
    「ああ、もう許してえ」
    「こんなの、まだ責めてるうちに入らないぜ。おい」
     班長は部下に声を掛けた。部下は乳首への責めを止める代わり、先端が黒いゴムに覆われたクリップのようなものを両乳首には取り付けた。クリップから伸びたスイッチボードを操作すると、クリップが振動を開始する。「取って、それ取ってっ」
    「そいつも満更じゃないはずだぜ」
     部下は凉花の背後にしゃがみ込むと、筆を持ち出した。
    「イヤっ、それダメっ!」
     初めての感触に凉花は狼狽の声を上げた。筆は凉花の蟻の門渡りや後門のあたりを擽り回している。そして、肉芽に当てられた振動は強められた。
    「ああん、もうダメっ……」
     腰がプルプル震えたかと思うと、凉花は顔を仰け反らして全身を硬直させた。
    「おい、もう逝っちまったのか? 逝くときには逝くって言わないとダメじゃないか」
    「さっきから焦らされた上に、クリとケツ穴を責められてますからね。普通の女はイチコロですよ」
     部下が下卑た笑いを浮かべた。
    「今度は逝くって言うんだぞ、言わなかったらお仕置きだからな」
     班長と部下は責めを再開した。
    「あん、逝くっ!」
     凉花はいとも簡単に二度目の絶頂に達した。班長と部下は呆れたような表情で顔を見合わせた。
    「もう一人の被疑者はもう逝っちまったぜ、処女のくせに。お前はどうかな?」
     スキンヘッドは電マの先端を小刻みに抽送しながら美梨に尋ねた。美梨は顔を左右に振るだけだった。スキンヘッドは入り口しか責めていなかった先端をいきなり奥に突き入れた。
    「ああんっ、それキツい……」
    「何がキツいんだ?」
     惚けながらスキンヘッドは先端を引き上げると、今度は先端を斜めに挿入した。
    「そこダメえ」
    「Gスポの方がお好きかな?」
     先端に振動が加わり、美梨は絶叫した。背後からは小太りが乳首を相変わらず責め立てている。電マの強烈な振動がGスポットを激しく刺激する。美梨はこの感覚に懸命に抗おうとした。だが、機械的な刺激で巧みに性感帯を責め立てられては、抵抗も儚いものとなるしかなかった。
    「ああん、もう許してっ……。ひうっ!」
     地面についている右足が床から浮き上がり、美梨は宙吊りとなった。そのまま全身を痙攣させ、振り立てられていた顔から汗が飛び散った。凉花に続き、二人目の被疑者・美梨も敗残の姿を晒すしかなかった。

    「対面」(「手錠」⑥)

    「せっかくだから、お互いの顔が見えるようにしてやろうか」
     「え、せっかく目隠ししたのに、もう外してやるんですか? 目が見えない方が女は感じるでしょう」 
    「いや、実はな……」 
     班長と部下の間でひそひそ話がなされているようだが、凉花にはその中身は聞こえない。
    「なるほど、そいつは楽しみですね」
      含み笑い混じりに部下が答える。不安に怯える凉花の目隠しが外された。予想どおり、目の前二メートルほど先にには後ろ手に縛り上げられた女が立たされている。比較的背は高く、ショートカットで、目鼻立ちは整っている。白いブラウスのみを身に着けた上半身に喰い込む縄が、豊かな胸を絞り出し、余計に大きくなっているようだ。凉花がその姿を見つめていると、目を逸らした。つい視線を釘付けにさせてしまったことを、凉花は心密かに恥じた。
     「凶器を隠し持っていた女王様と、盗撮犯のご対面だ。どっちも綺麗な顔して、やることはえげつないぜ」
      班長が揶揄した。
     「あ、あたしとこの人をどうしようっていうの?」
      凉花の前に吊された女が叫んだ。声がわずかに震えている。
     「まずはこうしてやるんだよ」 
     女を連行してきたと思われる小柄で小太りの私服刑事が、ブラウスの前ボタンを乱暴に引きはだけた。刺繍があしらわれた白いブラジャーが顔を出した。
     「何するんですか? イヤらしいこと止めてください!」 
    「われわれはイヤらしい気持ちでやっているんじゃない。お前みたいな女を早く白状させないといけないからな」 
    「止めてってばっ!」
     「うっ……」 
     小太りがその場に蹲りそうになった。女が履いている靴のヒール部分で、足を踏まれたらしい。
     「おい、今のは公務執行妨害だぞ。処罰が必要だな」 
     女を連行してきたとみられるもう一人のスキンヘッドの刑事が、女の頬に平手打ちを喰らわすと、左膝の上に縄を巻き付け始めた。
     「今度はどうしようっていうの?」
      スキンヘッドがニヤリと笑った。縄は女の頭上にぶら下がった輪に通された。
     「こ、こんな恥ずかしいっ……」
      女の左脚は膝を起点に吊り上げられてしまった。そのため、スカートがめくれ上がり、パンストに包まれた白いショーツが丸見えとなっている。
     「われわれに逆らうから、こんな格好にされちまうんだよ、美梨(みり)ちゃん」
      スキンヘッドがイヤらしい笑いを浮かべながら、女の頬を突いた。痛みが引いたのか、小太りが立ち上がり、美梨と呼ばれた女の頬を張ると、美梨の前にしゃがんだ。 
    「こうしてやる」
      小太りは黒いストッキングの股間部分に爪を立て、思い切り破った。白いショーツに思わず凉花は目を奪われた。
     「イヤっ、何でそんなことを」
      小太りはショーツの二重底となっている部分に中指の腹を這わせ始めた。小太りに代わってスキンヘッドが引きはだけたブラウスに続き、ブラジャーを引き下げた。形の良い乳房がまろび出る。
     「なぜ乳首が立ってるんだ? コリコリさせやがって。お前は取り調べされながら、エッチな気分になってるのか、あん」
      スキンヘッドは淡い桃色の乳首を指先でやわやわと揉み立てている。スキンヘッドはショーツの底をつつき回しながら、鼻先をそこに近づけている。
     「何か、スケベな臭いがしてきたぞ。お前、こういう風にされるのが好きなのか、被疑者のくせに」
     「イヤらしいことしないでっ! ああ、あなたたちは本当に警察官なのっ? 弁護士が来たら訴えてやるっ」
     「弁護士に、縛られて身体をちょっと触られただけで、乳首を勃起させながらパンツ濡らしましたって訴えるのか? そんな被疑者をまともに弁護するような弁護士はいないぞ、あん?」 
     スキンヘッドが美梨の乳首を長く引き伸ばすようにしながら嘲った。
     「お前ももう一人の被疑者が羨ましいんだろう」
      班長が凉花の乳首を掌で転がしてきた。
     「イヤっ、もう許してっ!」 
    「ここはどうかな?」
      尻の方から差し入れた手の指が、凉花のショーツの底を前後に撫で付ける。
     「触んないで、痴漢!」 
    「そう言いながら、指が何やら粘ついてきたぞ。お前も目の前の女みたいに、尋問を愉しんでるんじゃないのか?」
     「もう濡らしてるんですか? ったく、だらしねえ。オ×ンコを直接触られたわけでもねえくせに。ちょっとパンツ触ってるだけですよね、班長?」
      身体の前面から部下が乳首を捻り転がしてくる。その快美感に、凉花は人の字縛りの身体を悶えさせた。
     「どうやら、凉花女王様は尋問を痴漢プレイと勘違いして愉しんでるみたいだな。ほら、パンツの上からでも分かるぞ、ここがコリコリしてきてるのが。処女のくせに、ここがこんなに大きくなってるのは、毎晩自分で弄ってるせいか?」
     「ああん、そこ触らないで! きったない手で……」
     「おれの手を汚してるのは、お前が漏らしてる粘っこい汁だぜ。クチャクチャ音もしてきた。何だか、エッロい臭いも漂ってきたぞ。処女の女王様が、情けないこった」
     「あああ、もうイヤっ。ダメえ……!」
      凉花の腰が小刻みに震え始めた。しばらく薄布の上から肉芽を弄り続けていた班長は、凉花がもう一声呻いた時点で、手を引いた。部下も乳首から指を離した。思わず、凉花は班長を振り返った。 
    「処女のくせに、痴漢みたいに触られて逝っちまおうってのか? 気の早い女王様だぜ。お前の前にいる女が出来上がるまで、お預けだな」 
     凉花は自らの顔に口惜しげな感情が走ったことに気付かなかった。
     「お前はそろそろもっと敏感なところを集中的に嬲ってほしいのか?」
      凉花と同じように尻の方から差し入れられた手でショーツの船底を弄り回されている美梨はかぶりを振った。
     「この女も乳首を勃起させてますぜ。そろそろクリを触ってやってもいいじゃないですかねえ」
     「そうだな、触ってほしかったらおねだりしてみろ」 
    「だ、誰が……ああっ!」 
    「大サービスだ。パンツの上からなんてまどろっこしいやり方じゃなく、直接触ってやるぜ。あーあ、もうオ×ンコ熱くしてやがるなあ」
     「止めて、そこだけは……」
      背後を振り返って美梨は叫んだ。

    爽風

    「この部屋、窓開くんだ。ほら、いい風が入ってくるぜ」 「やだ、恥ずかしいってば…」 「半開きだから、そんなに怖いことないって」 「でも、声が聞こえちゃうじゃない…」 「声なんか出さなきゃいいのさ、美智恵が」 そう言いながら、稲垣は背後から回した手で美智恵の両乳 首をクリクリと摘み、転がす。彼女がそこを少し嬲られただけではしたない声を上げてしまうことを知り抜いているにもかかわらず。 「あぁん、イヤだってばぁ」 「イヤなら、縄抜けしておれの手を押さえてみろよ」  稲垣はまた美智恵に無理難題を押し付けた。やや細身の身体を、稲垣の好みである黒のブ ラジャーとシ ョーツ、ガータ ーストッキ ングに包んだ彼女は、えんじ色に染まった彼愛用の麻縄で高手小手に縛り上げられている。手首の縛りをほどこうを抜こうとしても、二の腕と胸を締め上げる縄に阻まれる。それどころか、手首を動かすと指先が稲垣のスラックスの上から既に充血した怒張に触れてしまい、つい握りしめたくなる。  恥ずかしさに思わず俯くと、稲垣の指先がショー ツに包まれた股間の上を蠢いているの目に入る。池袋のラ ブホテルの2階で、ベッドの枕元のパネルの真上にある窓に向かい、膝立ちにさせられた美智恵は、迫り来る快美感のせいで、早くも進退窮まる状況に追い込まれていた。 「もう、意地悪っ!窓閉めてったら」 「美智恵のいい声をホテルの外を通る方々に聞いていただこうぜ」  稲垣は嗤いながら乳首と股間をまさぐる手の動きを速めた。美智恵は「ああああっ」と一声叫ぶと、顔を左右に振りたてながら腰を回し始めた。 「ほら、若い女の子が下を通ってる。声を出して教えてやれよ、世の中には美智恵みたいに縛られてスケ ベなことされるのが大好きな女がいるってことをな」 「そんなのイヤよ、もういじめないで…」  美智恵が細長く描いた眉を文字通り八の字に歪めながら必死で訴える。背後から彼女に取りついた稲垣の目に、鏡面仕立ての窓枠に映る彼女の表情が飛び込んできた。 「なら、『美智恵が縛られてエ ロいことをされているときの声を聴かれたくないので、窓を閉めてください』と、おねだりしてみろ」  稲垣が送り込んでくる淫 らな波動に耐えながら、美智恵は言われた通りの言葉を繰り返した。 「よくできました。でも、今日敬語を使ったのはこれが初めてだな。おねだりの仕方すら忘れてたお仕置きだ、窓はまだ開けたままだ」 「約束が違うじゃない…」  八の字に下がっていた眉毛を、美智恵は逆立てた。だが、怒りを表す表情の裏に、快楽に負け込んだ気弱さが覗く。彼女の敗走が間もなく始まるのは明らかだ。稲垣は自らの勝利を確実なものとするため、選手交代を告げた。打席に立つのは彼の中指ではなく、繭に似た形をした遊具だ。 「このブブーンって音を聞くだけで、どこやらから熱いものを漏らすんだろ」  美智恵が反論する前に、その振動がショ ーツの上から肉 芽を狙って押し当てられた。 「ああん、それされるの弱いの…」 「美智恵がされても平気な責めってあったっけ?」  稲垣は振動を下着の中に潜り込ませ、やや大きめの蕾を捕捉した。それだけで、彼女の身体の中を一度目の大波が走り抜けた。窓の下を自転車で通行中の蕎麦屋の出前が、彼らの部屋の方を振り向いた。

    窓に映る影

    チュッ、チュパッ、ブチュ。さと美は青木の逸物についばむようなキスを浴びせかけている。青木のそれはさと美の口づけを受けるたびに膨張し、赤黒さを増す。
    「随分美味しそうじゃないか」
     青木は背中で重ねて縛られたさと美の手を握ってやりながら、声を掛けた。上下を幾筋もの麻縄でくびり出された乳房を揉み、乳首を指先で摘んでやる。弄ばれるさと美は苦しげな悲鳴を上げながらも、咥え込んだ青木の怒張を吐き出したりはしない。
    「自分が今、どんなスケベな表情をしてるか分かるか?しっかり記録を残しておいてやるぜ」
     青木はベッドサイドのパネル近くに置いたデジカメを取り出し、彼の肉棒に舌を這わせるさと美の表情を撮影する。連続で焚かれるフラッシュにも気付かぬように、彼女は青木への奉仕を一心に続けている。さらに大きさを増した青木の逸物を咥え込むのが苦しくなったのか、さと美はそれをいったん吐き出して大きく息を吐いた。
    「今日はバカに熱心だったな。十分におれの味を味わってくれたか」
     さと美は汗の浮いた惚けた表情を青木に向けながら、無言で頷いた。顔だけでなく全身がほんのりと桃色に染まり、髪は既にザンバラとなってしまっている。
    「そうか、満腹するまで味わってくれたなら、今日はこれで撤収しような」
    「そんなの嫌ですぅ…」
     さと美の目は愛撫を受けてそそり立った青木の陽根に注がれている。限界まで膨張したそれは、ピクピクと小刻みに動いている。青木もすっかり興奮しているくせに、さと美を焦らし精神と肉体を苛むため、そんな意地悪を口にしているだけなのだ。
    「存分におれのモノを食い尽くしだろうが。これ以上何が欲しいんだ?」
    「今度は青木さんがわたしのことを味わってください…。お願い」
     青木は無言でさと美を抱きかかえ、いったん俯せの姿勢にさせた後、頭と両膝をベッドに着かせた。後ろ手に縛られたまま四つん這いになり、尻だけを高く上げた格好だ。青木は素早く逸物に包みを被せ、後ろからさと美に侵入した。
    「ああっ!」
     さと美が一声叫んだ。何度か後ろから突き上げて彼女の悲鳴を搾り取った後、青木がベッドの上部にある木製の引き戸を開ける。そこには外が見えるようガラス窓がはめ込まれていた。既に日は落ちていたため、部屋の灯りがガラス窓に反射し、青木とさと美の繋がった姿が映し出されている。
    「さっきおれ言ってた、お前のスケベな表情をよく見るんだ」
     青木がさと美の髪を掴んで正面の窓に向けて晒し上げる。眉根を寄せ、断続的に喘ぎ声が漏れる口を半開きにした表情が、鏡のようになったガラスに投影される。
    「嫌だ、恥ずかしい…。見たくない」
     だが、青木が掴んだ髪を離さないため、さと美の顔は窓に晒されたままで固定されている。青木が腰を前後に大きく突き入れ始めると、白濁した樹液を溢れ出させたさと美の蜜壺は、逸物をクイクイと締め上げる。その圧力に抗するように青木の陽根が花弁の奥を食い破ると、さと美の身体の芯はますます燃え盛る。彼女は淫情に敗れた表情を隠せないまま、悩乱の度を深めていくしかなかった。

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