「こういう縛りはどうだ?」
「何だか拷問されるみたいです……」
「良い勘してるじゃないか。こいつは『座禅転がし』って言ってな、江戸時代の女囚を責めるときの縛り方だ。こうやって尻を叩いたり、身体中を撫で回したりしても、何も抵抗できないだろ?」
坂上は理沙の形のよい尻を平手で軽く叩き、乳首を揉み転がした。思わず身悶えた理沙は、坂上の言葉を実感させられる。全裸に剥かれ、上半身をかっちりと後ろ手に縛り上げられ、Cカップの乳房は普段以上に膨らまされている。足首は胡座をかいた格好に足首を固定され、その縄は背中に掛け回された。「胡座縛り」だけでも恥ずかしいのに、そのまま身体を前に倒され、尻を天井に突き上げさせられた。頭と両膝の三点で身体を支えているが、上半身を起こすことは不可能だ。SMプレイは初体験なのに、いきなり羞恥心を煽るだけ煽られるポーズに縛られた25歳の身体は、予想以上に燃え盛っていた。骨細ながら女らしく脂がほどよく乗った肌が赤く染まり、坂上の目を愉しませる。
「あんっ……」
揉み立てられる乳首は、どんどん尖って固くなっていく。先ほどから続いている尻への平手打ちは、さほどの痛みを与えないものの、屈辱感を増幅してくる。やがて尻を叩いていた手は、後門の周囲を彷徨い始めた。
「イヤ、そこはダメっ!」
「慣れれば悪くないもんだぜ」
坂上は中指にコンドームを被せ、後門の入り口をマッサージし始めた。理沙の口から喘ぎ声とも悲鳴ともつかない甲高い声が漏れ始める。
「せっかくお尻の穴まで丸出しにしてるんだ、少しは弄ってやったっていいだろう」
「そんなところ恥ずかしいですっ……」
「エッチはなしって約束だからな。その分、愉しませてやろうと思ってね」
スマートフォンの無料通話・メールアプリで出逢った坂上に、理沙は思春期から抱いていたSMへの興味を打ち明けた。やり取りを重ねていく中で、坂上というアラフォー男は10年以上のプレイ経験があり、SMへの造詣も深いことが分かり、実際に逢ってみることにしたのだ。逢瀬の場所は渋谷・道玄坂にあるラブホテル。セックスはしないことを条件にして。理沙には二十歳のころから付き合っている恋人がいるからだ。後門を根気よく揉みほぐされ、理沙はたまらずに叫んだ。
「気が変になるぅ……。あんっ、指入れないでください、汚いっ!」
「だって、ツルっと入るぜ。ちょっと揉んだだけなのに」
「それ以上はイヤぁ」
「なら、こっちはどうかな?」
坂上は片方の手で後門の下でサクランボのように膨らんだ肉芽を擦りだした。人差し指と薬指で包皮を剥き、中指の腹で優しく充血したものを慰める。
「ああん、そこ気持ちいいっ」
「そりゃそうだろう、オマ×コから溢れた汁がクリちゃんまで垂れてきてるもんな」
「言わないで……」
「だって、どんどん溢れてきてるぜ。指がヌルヌルになるくらい。もう白く濁ってやんの」
中指が肉芽を転がすにつれ、垂れてきた樹液が撹拌され、クチュクチュと恥ずかしい音が立てられる。理沙が快感に喘ぎ始めたところで、坂上はコンドームを被せた方の中指にローションを垂らし、後門に本格侵入させた。
「そっちはイヤですってばっ!」
「オマ×コには触らない約束だったからな、代わりにアナルをたっぷりいじめてやるぜ」
後門に沈めた指をゆっくりと中に進めていく一方、肉芽への愛撫は中断している。便秘のときにイチジク浣腸を試した経験はあるが、今の後門への責めがもたらす感覚はそれよりはるかに異様だ。
「それ以上は止めてっ、お願い……」
「なら、こうすれば文句は言わないかな」
坂上は仰向けになり、いきなり肉芽にしゃぶりついた。
「うぅっ、イヤっ」
「イヤだと? ならこいつはどうだ」
坂上は肉芽を舐め転がしながら、いったん休止していた後門への侵入作業を再開した。
「それダメッ! ホントに気が狂っちゃうっ……」
肉芽が滑った舌に吸い取られ、後門に沈められた指は微妙に回転したり、振動したりしている。慣れ親しんだ快感と未知の感覚がもたらすアンビバレントな神経戦に、理沙は心身とも混乱させられていた。体内に溜まった昂ぶりは、爆発の機会を窺っていた。
「この姿勢、きついわ。止めよう」
肉芽への舌技が突然去った。後門からも指が抜かれた。絶頂を迎える寸前だった理沙は思わず口惜しげな呻き声を上げた。
「お尻の穴を弄られるのも悪くないだろう? けど、指にバッチイものが付いちまった。いったん綺麗にするために、浣腸してあげよう」
「絶対ダメっ、そんなっ!」
理沙は絶叫して悶えた。だが、座禅転がしにされたままでは、せいぜい尻を振り立てて坂上を悦ばせるだけだということに気付いていない。
「全部出しちまえばスッキリするって。そうすりゃ、アナル責められるのもイヤじゃなくなるはずだ。それにな、いくら嫌がっても、こんな格好じゃ逃げられないんだぜ」
坂上はバッグからイチジク浣腸を取り出し、理沙の鼻先に突き付けた。
「エッチはしないって約束だったろ? その代わりアナルセックスの良さをたっぷり教えてやる」
「許してっ! もうお尻いじめるの止めて……」
「オ×ンコ弄ってやるわけにはいかないもんな」
「お尻よりは……」
「スケベだねえ、理沙さんは。でも、オマ×コに指とかバイブ入れるんだったら、お尻を掘ってやる方が面白そうだしな」
坂上はイチジク浣腸の先端で後門の周囲を突きながら嗤った。
「……していいですから……」
「お尻いじめをしていいですから? 言われなくたってやるよ」
「エッチしていいですからっ!」
「約束と違うよな? 彼氏にも申し訳ないしさ」
「だって、お尻とクリちゃん弄り回されてるのに、アソコは放っておかれたままだし……」
「オ×ンコにも何か入れてもらわないと不満か? これだけでも逝っちまいそうなくせに」
坂上は肉芽嬲りをまた始めた。
「ああん……。クリだけじゃイヤっ。エッチして……」
「縛られて興奮し、クリとアナルいたぶられてすっかり発情しちまったんだな?」
「そんな恥ずかしい言い方……」
「事実だろうが。してほしかったらな、今さら『エッチして』なんて可愛い言い方を甘えた声でしても許さん。『坂上さんのお情けを理沙のオマ×コにください』と言え」
数秒間の沈黙の後、理沙は坂上の指示どおりの言葉を繰り返した。
「彼氏に申し訳ないと思わないのか? 5年も付き合った女に裏切られてさ」
「彼のこと思い出させないでっ」
「目先の欲望に負けて、お前は今日初めて逢った男のチ×ポを求めてるんだぞ。こんな道玄坂のラブホテルでな」
「ああん、そんなの忘れたい……」
次の瞬間、坂上自身が理沙の秘裂に押し入ってきた。
「うぐぅ……」
罪の意識のせいか、恋人のものよりずっと太く感じる。奥をグリグリとこね回して理沙の悲鳴を搾り取った後、それは大きなストロークでゆっくりと抽送された。
「ああん、あんっ……。気持ちいいっ」
「まだまだこんなもんじゃないぞ」
坂上は高速の突きを繰り返した。乳首を揉み、肉芽を擦る。先ほど絶頂寸前に追い込まれた理沙はその動きに呆気なく翻弄されている。指が後門を抉ってくると、たまらずに全身を震わせた。
「あはん、逝くっ。逝っちゃうっ……」
「一度逝ったくらいじゃ、許さないぜ。女を何度も狂い死にさせた後じゃないと、おれは逝けないんだ」
「ホントに狂っちゃう……」
坂上は汗一つかかず、怒張を突き入れる動きを続けている。理沙は恋人とのセックスが児戯に等しかったことを思い知らされながら、喘ぎ声を響かせていた。
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