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    「主演」

     今日連れ込まれた渋谷のラブホテルの部屋には、洗面所以外に鏡はなかった。由梨恵はそのことに、内心では胸を撫で下ろしていた。30過ぎで出産経験はなく、スレンダーな体型に崩れがないことを密かに誇りに思っていたが、自らの縄付き姿を鏡に映されたまま、身体中を嬲り回されるのは恥ずかしい。
     まして、由梨恵より2―3歳年上のこの高尾という男は、年齢に似合わず性感のツボを突いた老獪な責めを繰り出してくる。髪の毛を掴まれ、鏡に映る自らの顔を見せられながら、絶頂を告げる言葉を叫ばされたこともあった。逢瀬は今回で3回目でありながら、由梨恵は高尾の縄と責めに心身を蕩かされつつあった。
    「今日は鏡がなくて残念だと思ってるんじゃない?」
     高尾は笑った。風呂で入念に洗った身体に薄桃色のブラジャーとお揃いのショーツだけを身に着けた由梨恵を、ベッドの上で高手小手に縛り上げた高尾は、両足首を交差させて拘束する。余った縄を背中に通してゆるい胡座縛りを施す。
    「うん、あんまり意地悪されなくて済むかなって」
     肩のあたりまで伸びた髪を触る優しいタッチに、丸い目を細めながら由梨恵は答えた。ベッドの頭側の壁を背にした高尾に耳朶を甘噛みされながら、わき腹や内腿を撫で回されると、充血しつつある乳首がブラジャーの裏地に擦れる。思わず甘い声を漏らしそうになる。
    「その代わり、今日はこれだよ」
     高尾はベッドから降り、ベッドの傍に立てかけられたキャリーバッグから取り出したDVDを、由梨恵の正面の壁に設置された液晶テレビの下にあるデッキに挿入した。リモコンを操作すると、薄紫色のブラウス姿で後ろ手に縛られ、下半身はM字開脚縛りにされた由梨恵が、テレビ画面の中で俯いていた。
    「やだっ! 恥ずかしい……」
     先日の逢瀬で撮られた動画だった。由梨恵は撮影を嫌がったが、縛られていては抵抗のしようがない。バスローブ姿の高尾がホテルの部屋の床に座らされた由梨恵の背後に取り付き、ブラウスの上から乳房を撫で回している。やがて、ブラウスの前をはだけられ、上下を胸縄に挟まれて飛び出したCカップの乳房が剥き出しになると、充血した乳首が摘まみ転がされる。
    「あんっ!」
     画面の中の動きと軌を一にするように、乳首を触られた。もの凄く敏感になっている気がする。耳穴に息を吹きかけられながら、指の腹で乳首の先端をリズミカルに転がされると、思わず腰が動きそうになった。
    「ほら、ちゃんと視るんだよ。下手なAV女優なんかより、よっぽど生々しくて魅力的だろう?」
    「イヤだ……」
    「パソコンでエッチな動画視てオナニーしてるんじゃないのか? 自分が主演してるAVの方がオカズになるだろう」
    「そんなことしてません!」
    「嘘つけ、ネットにあるSM動画視て、縛られたいって思ったくせに。でも、縛られてちゃオナニーできないよな?」
     図星だった。そうした動画に触れ、思春期から内に秘めていた緊縛への憧憬を呼び覚まされたのだ。それがなければ、この男と知り合うこともなかったはずだ。
    「けど、まだおれは風呂に入ってないんだ。その代わり、これでオナニーしてる気分になるんじゃないかな?」
     高尾はブラカップから由梨恵の乳房を掴み出して両乳首にピンクローターの振動子を医療用テープで貼り付けた。ローターのスイッチを入れ、ブラジャーを元に戻す。
    「ああっ、イヤァ……」
     乳首への振動が身体の芯にも響いてくる。だが、肝心の所への刺激はない。それが物足りなくて仕方ない。シャワーなど浴びなくてもいいから、より直截的な責めを……との思いはもちろん口には出せない。
    「ロクに身体も洗わないままじゃ、失礼だからな。エロ動画楽しみながら待ってるんだぞ」
     高尾はバスルームに消えた。テレビ画面からは自らのはしたない声が響いてくる。恐る恐るそちらに目を向けると、由梨恵は乳首を刺激されながら、もう片方の手で肉芽を愛撫されていた。
    「あんっ、気持ちいいっ」
     目の前で三脚の上に乗ったデジタルビデオカメラが自らの痴態を冷徹に記録しているにもかかわらず、由梨恵は頭を仰け反らせてのたうち回っている。恥じらいも忘れて快楽に溺れきった表情、汗に濡れた髪、勃起しきった乳首――そして、弄り回される肉芽。両側を人差し指と薬指で押さえられ、すっかり露頭した赤い先端が、高尾の中指の腹でゆっくりと転がされている。時折、秘裂から溢れる熱い樹液を指にすくい取られ、肉芽に塗り付けられる。由梨恵の秘部は溢れた蜜で淫らに煌めいている。
     由梨恵は高く細い声で啼きながら、時折喘ぎを切羽詰まらせてる。身体の芯はとっくに燃え盛っているにもかかわらず、高尾がわざと手加減している。このため、体内の迸りは爆ぜることを許されないのだ。
    (やだ、感じちゃう……)
     由梨恵は胡座縛りの身体を捩らせた。熱く粘り気のある滴がショーツの底を汚しているのを自覚していた。ローターは乳首を着実に責め上げてくる中、自らの痴態を見せ付けられているのだ。感じやすい身体がはかばかしい反応を示さないはずはない。
    「あん、ダメ、それダメっ!」
    「そう言いながら、ズブズブ呑み込んでいくよ。キュッと締め付けちゃって、相手が童貞ならすぐ逝っちゃうかもな」
     画面の中で、高尾は嗤いながら中指を蜜壺に抽送し始めていた。
    「気持ちいい……。キスして、高尾さん、キスを……」
     由梨恵が叫びながら顔を背後の高尾に押し付けている。高尾がそれに応じて唇に舌を差し入れると、由梨恵はそれを吸いしゃぶる。その間、蜜壺への指の抽送は止まっていた。やがて唇を振りほどくと、由梨恵は哀願を始めた。指を呑み込んだ腰を前後に揺さぶっている。
    「もう少しなのにっ……。指動かしてっ!」
    「ほら、こうすればいいのか?」
     抽送は再開されたが、動きは見るからに緩慢だった。
    「焦らさないで……。もっとぉ」
    「『逝かせてください』、だ」
    「逝かせてえっ! もう許してっ」
     指の抽送が激しくなった。由梨恵は眉を八の字にしながら、汗の浮かぶ顔を真っ赤にして中指を貪っていた。
    (あんな顔になるんだ……)
     口を半開きにし、視線を宙に彷徨わせた呆けた表情を晒しながら、画面の中の由梨恵は無心に快美感に浸りきっている。高尾にいいように弄ばれながら、腰を蠢かせ、腹を震わせている。転がされる乳首は極限まで勃起し、指を呑み込んだ股間からは恥ずかしい匂いが漂ってきそうだ。
    「もうダメっ、おかしくなるっ……。逝くっ、逝っちゃうぅ」
     顔を高尾の肩にもたれさせながら、由梨恵は緊縛された全身をのたうたせた。荒い息を吐く由梨恵の秘部に、今度はバイブが挿入された。
    「あん、もうイヤあ……」
     すると、食い入るように画面を見つめていた由梨恵は髪の毛を掴まれた。
    「香田由梨恵主演のAV、気に入ったみたいだな」
     風呂から上がった高尾が皮肉な笑みを浮かべていた。動画は止まり、テレビの電源が落とされた。
    「恥ずかしかったんだから……」
    「ホントにそうなのかな?」
     高尾は胡座縛りの縄だけをほどき、由梨恵を膝立ちにさせると、ショーツを一気に引き下げた。膝のあたりで絡まったショーツの底を広げながら、高尾は嗤った。
    「こんなに濡らしてるじゃないか」
     ショーツを両足首から抜き取り、濡れた舟底部分を由梨恵の鼻先に突き付けた。
    「見たくないっ」
    「自分が責められる姿を見て感じちゃったんだろ? 由梨恵はすっかり変態になっちゃったね」
     ショーツが丸められ、俯く由梨恵の口に突っ込まれた。白い手拭いで手早く猿轡を噛ませられる。
    「ぐうぅ……」
    「由梨恵のマン汁は美味しいだろ? これからどうしてやろうかな」
     ローターの振動子を外して乳首をひねり回しながら、高尾は嗤った。
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