奈々美の左膝の上に、木内が手にした新たな縄が巻き付けられる。
「ど、どうするつもりなの?」
「分からない? 案外鈍いわね」
奈々美の頭上にある輪に通された縄が下に引かれる。左脚が徐々に引き上げられる。
「こんな格好、イヤっ」
奈々美は叫んだが、左脚は腰のあたりまで上がってしまう。奈々美の大事な部分は完全に晒されてしまう。
「ふふふ、恥ずかしい部分が丸見えになっちゃったよ。最初から大人しくしていれば、こんな格好にされずに済んだのにねえ」
奈々美を揶揄しながら、木内は輪に繋いだ縄で左足首を繋いだ。奈々美は真っ直ぐに伸ばした左脚を吊り下げられてしまった。
「なかなか綺麗なオ×ンコしてますね、この被疑者は。バッチシ撮っておかなきゃ」
「ほら、正面を見てみろ。自分の無様に縛られた格好、なかなか色っぽいと思わないか?」
原が下卑た口調で言うと、角井も応じた。木内が奈々美の髪を掴み、壁に張られた鏡の方に向ける。2メートルほど向こう側に、Y字型に拘束された自らの姿が映っている。
(ああ、何でこんなことに……?)
心の中で嘆きながら涙ぐむ奈々美の姿を、4人の男女が凄惨な笑みを湛えながら眺めていた。
「まずはこの辺から試してみようかしら」
赤川はピンクローターのスイッチを入れて振動子にバイブレーションを加えた。
「い、いやっ」
「そんなに嫌がるもんじゃないぜ」
耳にくすぐったい感覚が走る。角井がいつの間にか取り出した筆で耳朶や耳の孔を撫で回している。奈々美は思わず緊縛された上半身を捩った。
「ああら、耳だけでそんなにイヤらしく悶えちゃってるの? エッチねえ」
「ヒイっ、止めてっ。ああっ、そこ触んないでっ!」
先ほどから揉み転がされている乳首がローターの振動に襲われる。馴染みのない感触ではない。羞恥混じりの快感が乳首から全身に広がっていくのを止めるのは困難だ。
「ふふ、ローターで乳首も刺激したりしてるんだ。武彦さんに教わったの? それとも昔から使ってたのかしら、通販か何かで買って?」
「もうクリちゃんもピンピンに勃起させてるな。もう頭が皮から飛び出してるぜ」
敏感な部分に熱い吐息が吹き掛けられる。
「そんなとこ覗かないでえっ」
「早くローターか電マで責めてほしいんじゃないの?」
奈々美の目を覗き込みながら赤川が揶揄った。すると、蕩けそうになっていた奈々美の目に力が戻る。赤川の顔に唾を吐きかけた。赤川は一瞬怯んだ顔をしたが、すぐに凄惨な微笑みを美しい顔に浮かべた。
「へえ、まだそんな元気があったんだ。いい度胸してるじゃない。だからこそ、あの男もあんたに惚れたのかもね」
赤川は鼻先を濡らした唾を指で拭い、奈々美の頬に擦り付けた。逃れようとしても、背後から角井が奈々美の髪を掴んで顔が動かないよう固定しているため、逃れようがない。すると、木内が丸めた布を奈々美の口の中に突っ込んだ。真ん中に結び目を作った白い手拭いが歯列の間に喰い込まされる。目を白黒させているうちに手拭いの両端は奈々美の後頭部で結ばれてしまう。猿ぐつわを噛まされたのだ。
「ふふ、口の中に入れられたの、何だか気付いてる?」
「ふぐうぅ……」
奈々美は顔を左右に振りながら気丈にも赤川を睨み付ける。
「あんたが身体検査されているときに濡らしちまったパンティだよ。捜査員に唾を吐きかけるなんて、暴行の現行犯だぞ。これでまた罪が重くなったな」
「ぐっ……」
木内は奈々美の乳房を指先で小突き回した。赤川は憎々しげな顔で奈々美の乳首をマニキュアを塗った指先で弾いている。奈々美は涙を流しながらも、刑事らの行為に抗議することもできず、声もなく咽び泣くしかなかった。すると、下腹部に振動が伝わってきた。耳への筆による責めや乳首へのローターによる刺激が再開されている。
「うん……ふふぅ」
木内はローターを手にし、奈々美の秘裂の周辺を触るか触らないかのタッチで刺激している。赤川の操るローターは左右の乳首の周囲を這い回ったかと思うと、図らずも充血してしまった乳頭の先端を擽り回す。角井も筆を耳だけでなく首筋や乳房にも踊らせる。床についたままの右脚の太腿から膝にかけて暖かい感覚が走り抜ける。
「マ×汁が太腿まで濡らしちゃってるぜ。まだクリちゃんも触ってないのに」
眉毛を八の字にし、額に汗を浮かべながら責めに耐えている奈々美は、涙の浮かんだ目をあらぬ方向に向けている。
「いいねえ、その表情。もっとこっち見てよ」
しゃがんでカメラを構える原が奈々美に声を掛ける。レンズは奈々美の足元から見た全身を狙っている。奈々美は顔を背けようとするが、背後の角井にまた髪を掴まれる。
「ほら、ちゃんとカメラを見るんだよ。これは取り調べの記録だからな」
「カメラがイヤなら鏡を見たら? 恥ずかしくて情けない格好で尋問されてるのよ」
すぐに肉芽が振動に晒される。奈々美は思わず仰け反った。
「まだ逝くのは早いぞ」
木内はリモコンのスイッチを操作してローターの振動を弱めると、秘裂から溢れてくる粘液にローターを浸し、再び肉芽に押し付けた。
「うふん、かはっ……」
「ローターを普段はこんな風に使ってるのか? それともパンティの上から当ててることが多いのか?」
「ふふふ、普段しているオナニーを再現してあげてるのよ。被疑者に対してサービスが良すぎるわね、あたしたち」
「ひぐ、むあああ」
奈々美の全身が痙攣する。3人は一斉に責め具を身体から離した。
「まさか、逝っちゃうつもりじゃなかったよな?」
木内はローターを内股に押し付けながら訊ねた。不自由な腰が前後に蠢く。
「どうしたの、物欲しそうに。大人の玩具を隠し持ってるだけあるわ、あなたすごいエッチね」
今度は赤川がローターを奈々美の肉芽に押し付ける。奈々美は抗うような呻き声を上げたが、やがて再び身体を震わせ始めた。
「はうっ、はがぁっ」
身体を仰け反らせて痙攣する。
「もう逝っちゃったのね、恥ずかしい」
赤川の揶揄の途中で体内に何かが潜り込んでくる感触を覚えた。
「クリだけで逝ってもつまらないだろう。せっかくバイブも持ってるんだから、これも試してやる」
バイブはじっくりと挿入され、ゆっくりと抜き差しされる。
「普段バイブ使うとき、最初からスイッチ入れたりしてるんじゃないだろうな? 最初はスイッチ入れずに動かした方がいいぞ」
木内がバイブの抽送を行っている間、赤川は乳首にローターを当て、角井がもう片方の乳首を指で揉み転がす。またしても軸足を伝って熱い粘液が足首に向かって垂れていく。奈々美は顔を真っ赤にし、乳首を充血させながら、全身から汗を噴き出している。
「ふふふ、このくらいの速さで出し入れするのが一番気持ちいいのかな?」
奈々美は顔を仰け反らせ、右脚の踵を浮かせた。噛み締めた白い布の結び目は溶けたルージュのせいか、やや桃色に染まっている。
「あぐっ、がへっ! ううぅ……」
「また逝っちまったのか。まだ大して責めてないのに」
「こうしてやったらどうかしら」
バイブの抽送が続く中、赤川がローターを肉芽にあてがった。角井が猿ぐつわの手拭いを下にずらし、口の中に詰め込まれたパンティを取り出したながら、奈々美に命じた。
「今度は逝くときはハッキリ逝くって言うんだぞ」
「ああっ、ダメ! また逝っちゃう、逝くっ!」
またしても右脚の踵を浮かせながら、奈々美は全身を震わせた。しばらく口をパクパクとさせると、顔をガクッと前に倒した。角井が髪を掴んで顔を晒し上げると、視線は宙を彷徨い、口は半開きとなったまま涎を幾筋も垂らしていた。
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名無しさん
2020/06/09(火) 01:31:41 |URL | [ 編集]