「ふふふ、美人は怖い顔をしても美しいな。しかし、われわれにそんな表情を見せたら、もっと厳しく責められるってことをそろそろ学習した方がいいな」
木内は奈々美が縛り付けられた椅子ごと壁の鏡に正対させた。角井もそれに習って赤川が拘束されている椅子を鏡に向けさせ、奈々美の椅子とくっつけた。鏡に向かって奈々美が右、赤川が左に並んだ格好だ。鏡の前に女2人と相対するように時間を表示するノートPCの乗ったテーブルが移された。
「お前らも敵同士だが、今や同じ被疑者だ。屈辱的な縄付き姿で脚を開かされオ×ンコパックリで拷問されてるんだ。その立場を弁えた方がいいな」
「そうだ、木内さんの言うとおりだぜ、赤川。さっきまで堂に入った女王様ぶりだったけどな、こんな恥ずかしい姿を晒してるんだぜ。乳首もこんなに尖らせやがって」
角井が赤川の乳首を指先で弾いた。
「うふんっ」
形のいい唇から喘ぎ声が漏れる。緩んでしまった唇を再び噛み締めると、角井に憎しみの籠もった視線を向ける。それを平然と受け流した角井は、赤川の正面にしゃがみ込むと、刷毛で足指を擽り始めた。
「ああ、止めて卑怯よっ」
「これが効くんですね、赤川さん」
おどけた調子で赤川をからかうと、角井は足の指と指の間に丹念に刷毛の穂先を走らせる。
「止めてっ、イヤらしいっ」
角井は赤川の足指を擽りつつ、足の甲にキスし始めた。木内は背後から赤川の両乳首を優しげな手つきで揉み立てる。赤川は懸命に声を堪えているが、時折溜息のようなものが唇から漏れる。原は鏡に映ったその様子を撮影している。
隣の奈々美は、横目で責められる赤川を窺っていた。このまま時間が過ぎ去ってくれないかと願った。だが、責めを中断された中、全身から湧き上がる疼きは増してくる。身体中にうっすらと汗をかき、乳首は尖っている。そっと正面の鏡に目をやると、さらけ出された股間の草むらに咲いた蕾のように肉芽が膨らみ、その周囲は粘液が鈍く光っている。思わず背筋が快美感に襲われ、秘肉が収縮し、新たに粘液を吐き出しているのを自覚した。
(何でこんなに感じるの……。何度も逝かされたせい?)
身体が妙に反応している。赤川も声を堪えながら、足指と乳首への軽いタッチの責めに嘖まれている様子だ。
「もう一人の被疑者も早く触ってほしそうですぜ」
「おっとうっかりしていた。時間は限られているんだったな」
木内は指先による玩弄に尖っている赤川の両乳首を次々と軽く舐めてやった。
「ああん……」
「乳首は舐められるのが好きだったのか? 続きは角井にしてもらうんだな」
切なげな目を向ける赤川のあごを猫をじゃらすようにくすぐると、木内も奈々美の前にしゃがみ込んだ。
「放っておかれて拗ねてるのかな?」
顔を背けている奈々美に声を掛けると、木内は刷毛で足の裏を擽った。
「そ、そんなとこ止めて……」
「なら、こうやって足の指と指の間を擽ってやろうかな、隣の被疑者とおんなじに」
「イヤあっ!」
奈々美は椅子に縛り付けられた全身を悶えさせた。だが、縄目は緩みそうもない。それどころか、決して認めたくないことだが、火照った身体を心地よく締め付けてさえいる。足の指の間を擽られながら、奈々美の上げる悲鳴は喘ぎ声と区別が付かなくなりつつあった。すると、隣からはあからさまなよがり声が耳を劈く。
正面の鏡を見ると、赤川は股間を刷毛で責められているようだが、その様子は背中に隠れて見えない。奈々美の視線を感じた角井は赤川の斜め前に移った。赤川の秘裂を縦になぞるように、刷毛が上下に往復している。
「ああっ、それ許してえ……」
赤川の声が蕩けている。哀願と甘えの入り混じった口調だ。
「こうされるのが好きでしょう、赤川さん? これはどうです?」
「たまんない、それっ!」
角井は刷毛の穂先を秘裂の頂点に走らせた。肉芽を柔らかな毛先で掃き清められ、赤川は叫んだ。刷毛は肉芽を責めていたかと思うと、秘裂を再び往復したりしている。赤川は焦れているのか、喘ぎ声が泣くような調子に変わった。
「こんなんで逝くなよ。逝ったら酷い目に遭うんだからな」
「あんっ……」
(ああ、あたしもたまんない……)
奈々美の方は相変わらず足指の間だけを擽られている。武彦の愛撫も丁寧な方と思うが、こんなに丁寧に性感を掘り起こされるような責めは初体験だった。ましてや、椅子に縛り付けられてから、身体は正体不明の疼きに悩まされている。奈々美は顔を左右に振った。汗を吸った髪の毛の一部が額に貼り付いている。
「足の指の間ばかり責められたのでは不満なんだな?」
木内が奈々美に尋ねた。決して頷くことはなかったが、木内に向けられる目に物欲しげな感情が込められてしまう。
「オンナが一番感じる足の指の間を擽ってほしいか?」
歯がカチカチと鳴っている。最早認めたも同然だった。
「なら、赤川と同じようにしてやろう」
「ひぃっ、イヤっ!」
刷毛は奈々美が疼かせている女芯ではなく、後門を襲ってきた。
「尻の穴の皺は何本あるかな?」
その皺に沿うように刷毛が走る。
「そこはダメです……。ああ、変な感じっ!」
奈々美は叫んだ。すると、隣から赤川の声が響いた。
「クリ触んないでっ! ああ、おかしくなっちゃうっ。何でこんなに身体が火照っちゃうの? ダメぇ」
相変わらず肉芽を刷毛で責められている赤川も、奈々美と同じように身体が疼いているようだ。だが、奈々美の肉芽はわざとなのか、いまだに何もされていない。
「ケツの穴だけじゃなく、クリちゃんも責めてほしいんだな?」
奈々美はガクガクと頷いた。その様子を目にした角井と原が失笑を漏らす。木内は奈々美の股間に顔を近付けると、唇を丸めて肉芽に息を吹き掛けた。
「ああんっ!」
次々と肉芽に息が当たる。後門には相変わらず刷毛が踊っている。だが、大きく膨らんだ肉芽にも蜜液を吐き出す秘口にも何も触れてはいない。
「クリに息吹き掛けられただけで逝ったりしないよな?」
奈々美の股間から顔を離した木内は、意味ありげな目で奈々美を見上げた。その視線を受け止められない奈々美は、心中で叫んだ。
(早くクリ弄って……)
隣では角井が唾で湿らせた中指の先端で、赤川の肉芽を転がし始めた。その様子を横目で見ながら、奈々美は身体の疼きがどうしようもない段階に達しつつあるのを感じていた。
| ホーム |
page top
コメントの投稿