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    「紅茶」(「連行」⑩)

    「ほら、クリちゃんを触ってほしいか? それともこいつで責めてもらいたいか?」
     木内はズボンのポケットからピンクローターを取り出した。長さ2センチほどの小型のもので、先ほど使われた奈々美の持ち物ではない。奈々美は顔を赤らめて小さく頷いた。蜂の羽音のような振動音が響くと、身体の疼きが増してくる。木内はコードの中程を持ち、振動子を垂らすと、奈々美の耳から首筋に這わせた後、乳首に当たるようにした。
    「あっ……」
     奈々美は身体を跳ねさせた。自分で使用したときはもちろん、武彦に使われたときに感じた以上の快感が全身を蝕んでいく。今まで焦らすような刺激しか与えられなかっただけに、乳首への振動はより甘美に感じられる。両方の乳首をローターによる刺激に晒され、奈々美は上半身を悶えさせた。
    「ふふふ、まさか乳首だけで逝ってしまうんじゃないだろうな? 乳首だけで逝かされて賭けに負けたら恥ずかしいぞ」
     振動が臍を通って股間の周辺に移る。秘裂の近くがローターの刺激に晒される。
    「んんっ……もうぅ」
     振動子は秘裂の周囲を脅かすだけで、核心には触れてこようとしない。木内は意地の悪い笑みを口元に浮かべながら、振動子を肉芽の周辺に這わせつつ、乳首に時折軽く触れてくる。
    「どうした、そんなに悶えて? 気持ちいいのは結構だが、逝ったらずっとここに閉じ込められて調教されるんだぜ」
    「だってっ……。ああっ」
    「仕方ないな、ローターを咥え込ませてやろう」
     木内はローターの振動子にローションを垂らすと、奈々美の体内に挿入し始めた。
    「イヤっ、何でそんなとこっ? 何するんですかっ!」
    「ここは未体験かな? 慣れると悪くないもんだぜ」
     振動子は奈々美の後門に押し込まれているのだ。そんなところを弄られた経験はついぞなかった。今まで味わったことのない感覚から逃げようとしたが、椅子に固縛されたままで後門へのローター挿入は避けられるはずがない。奈々美は涙を零しつつも、その微妙な感触を受け入れるしか術はなかった。
    「ふふふ、尻の穴にローターを埋め込まれた気分はいかがかな? 振動子自体はそんなに大きくないから、そこまで違和感はないはずだぞ」
    「イヤ、取って。取ってください……」
    「もう少し愉しんでから取ってやるよ」
     木内は肉芽に息を吹き掛ける責めを再開しながら、両手を上に伸ばして奈々美の両乳首を軽く揉み立て始めた。椅子に開脚縛りされた自分の股間に中年男が顔を埋め、乳首を愛撫している姿を鏡で見ていると、屈辱的でありながらも卑猥で美しいということを認めざるを得ない。乳首から生じる甘い感覚と、後門の異物感に責めさいなまれる中、息を吹き掛けられるだけの肉芽に、舌か指でのタッチが加わったら、その瞬間に逝ってしまいそうな気がした。理性はそれを拒んでいる。
    (ああ、もう何でもいいからクリ触って……)
     叫び出しそうなのを懸命に堪えていた。
    「これだけじゃ気の毒だから、もう少し刺激を加えてやろうか」
     奈々美の切なげな瞳に期待の色が宿る。だが、それはすぐにかき消された。
    「いや、スイッチ入れないでえ……」
    「アナル感覚って悪くないもんだって言ったろ? もっともっと愉しむんだよ」
    「ああ、それ許してください……」
     奈々美が求めている振動はこれではない。だが、この甘痒い違和感は軽揉みされている乳首と息を吹き掛けられる肉芽から生じる感覚を増幅しているように感じられる。だが、今奈々美が望んでいる爆発的な快感は決して得られない。その横で、赤川は肉芽を指で転がされている。
    「ああん、角井さん、もうダメ、ホントに止めて……」
    「なら止めましょうかねえ、赤川さん?」
     角井は肉芽への責めを中断し、代わりに両乳首をひねり回す。
    「んんっ……」
     赤川は拗ねたように美しい眉根を寄せる。下腹部の繊毛は逆毛立ち、サーモンピンクの秘裂はぬめ光り、半分白濁した粘液が脚の付け根付近を濡らしている。
    「ああん、乳首ダメっ。もっと優しくしてえ……」
     角井が乳首を指先で弾いたり、強く摘まんだりし始めると、赤川は抵抗の意を示す。だが、その言葉の調子は屈服の色を帯び始めている。角井は思いっ切り赤川の股間にむしゃぶりついた。
    「ああん、それだけはっ……」
     赤川はそう叫ぶと、顔を左右に振りながらも唇を噛んだ。既に全身からは汗を噴き、下腹部が大きく膨張と収縮を繰り返し、力の入った足指はすっかり丸まっている。
    「うっ……」
     赤川は顔を仰け反らせ、全身を大きく震わせた。腹部はさらに大きく動いている。
    「まさか、もう逝ったんじゃないだろうな?」
     木内が奈々美への責めを中断し、赤川と角井の方に声を掛けた。
    「い、逝ってません……」
    「その反応は明らかに逝ってるぜ。内緒で逝っておきながら、逝ってないフリをしたら、お仕置きが増えるだけだぜ、正直に言いな」
     角井が赤川の顎をつまみながら、自白を迫る。
    「嘘つくんなら、さっきの紅茶をもっと飲ませてやったらどうです?」
     カメラを構えたまま、原が提案した。
    「それも面白いな。角井、持ってこい」
     命じられた角井は冷蔵庫から新たにペットボトルを2本持ち出し、1本を木内に渡した。よく見ると、角井が持つボトルはラベルが赤いのに対し、木内に手渡されたのは黄色いラベルのボトルだった。
    「喉が渇いただろう、もう少し水分補給してやる」
     木内はペットボトルの中身を、また奈々美に飲ませた。喉を鳴らしながらあっというまに中身が空になっていく。一方、赤川は口元に差し付けられたペットボトルを拒み、顔を背けていた。
    「どうしたんですか、喉が渇いてるんでしょう?」
    「……変なクスリ入れたでしょう?」
     赤川は角井を睨み付けた。
    「変なクスリって人聞きが悪いですねえ。あなたがた被疑者を愉しませるものですよ」
     角井がニヤニヤしながら赤川の鼻を摘まみ、無理矢理開けさせた口にペットボトルの中身を流し込む。赤川はむせ返りながらも、注ぎ込まれる液体を飲み干さざるを得ない。
    「何か変なものでも入ってたんですか?」
     奈々美は木内に尋ねた。
    「ああ、媚薬がな。要するに、身体が感じやすくなるクスリが入った特製紅茶だよ。乳首やオ×ンコの感度は1.5倍から2倍になっているはずだ」
    「そんなっ……」
     道理でやたらと身体が火照り、性感が増しているはずだった。その上で、緊縛された女体に焦らし責めと性感刺激を繰り返し、20分も絶頂に達するのを禁ずる。あまりにも責められる側が背負わされたハンデは大きい。奈々美はこの男たちの卑劣さに憤激しそうになった。だが、甘いタッチで乳首を責められると、次第にトーンダウンしてしまう。
    「お前はこの競争が始まる前から責めを受けて身体も準備OKだったが、赤川は違っていたからな、あの女にはお前の倍の濃さの媚薬を飲ませている。少々効き過ぎたかもしれないがね。お前は今媚薬を追加されたとはいえ、まだまだ手ぬるい責めしか加えられていない。その調子で逝かないよう頑張るんだぞ」
     ノートパソコンの画面に目をやると、残り時間は7分あまり。持ち時間の3分の2近くが経過している。
    (あたし、耐えられるかしら……)
     再び乳首がひねり回される。後門への刺激は先ほどから続いている。木内の手が下腹部の繊毛をかき混ぜ始めた。
    「ああんっ……」
    「媚薬が追加されたからといって、そんなに感じてたら制限時間まで持たないぞ。それ覚悟でもっと濃厚接触してもらいたいなら、それでもいいがな」
     媚薬がさらに効いてきたのか、身体の反応が激しくなり始めた奈々美を、木内は嗤った。
    「今度は2点責めだ。逝ったことを認めるまで止めませんよ」
    「あん、ズルいそれ……。うぅんっ!」
     隣では、角井が赤川の肉芽を吸いしゃぶりつつ、秘口に中指を抽送し始めていた。

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