目の前にあるマジックミラーが上昇し始めた。
「何なの? こんな恥ずかしい格好見られたくないです……」
「恥ずかしいのはお互い様だよ。一緒に愉しんだ方が歓びも深いってもんだ」
井口は紗菜の両膝に縄を掛けながら言った。抵抗も空しく両脚を折り畳んだ格好に固定され、椅子に付属した肘掛けに繋ぎ止められると、M字開脚縛りが完成する。全く身動きができなくなった紗菜は「こんな格好イヤです! 早くほどいて」などと泣き喚いたが、井口は平然としている。椅子に縛り付けられたまま、吊り下げられたままの女たちの近くに引きずられた。2人とも紗菜から目を背けるように俯いている。
「お嬢さんたち、この娘が紗菜だ。今日は紗菜がワガママを言いだしたから、君たちに協力してもらうことになってしまった。こんなはしたない格好で泣きべそをかいているが、君たちにお礼を言ってもらわねばならない。ほら、ちゃんと頭を下げるんだ」
顔を背けていた紗菜の髪の毛が掴まれ、強引に頭を下げさせられた。だが、言葉は出て来なかった。初めて会った男女の前で半裸で縛り上げられ、かろうじて下着に覆われてはいるものの股間を晒しているのだ。唇を噛みしめ、涙と嗚咽がこれ以上漏れないよう堪えるだけで精一杯だった。右側の女が痛ましそうな表情を紗菜に向けているのが、余計に恥ずかしさと惨めさを煽った。
「こいつらの反応はどうでしたか?」
黒ずくめの男の片方が井口に訊いた。
「なかなか色っぽかったよ。動画を撮ってネットで流してもいいくらいだ。わたしも美奈が先に逝くと思っていたんだがね」
「そうだよな。何で逝けなかったんだ? 井口さんにきちんとお答えするんだ、美奈」
美奈と呼ばれた右側の女は俯いてかぶりを振った。すると、腰が跳ねた。
「さっきオ××コに戻しておいたローターが動き出して気持ちいいだろ? おれたちが優しくしてる間にしっかり答えるんだよ」
「……気持ち良くないからです……」
「オ××コにローター入れられて、乳首コロコロしてもらいながら気持ち良くないだと?」
もう片方の男がバラ鞭で美奈の尻を叩き始めた。弾けるような音が室内に響く。
「鞭は許してえっ」
思わず背けた顔を紗菜は井口の手で正面を向くように引き戻された。鞭の力に押されたのか、美奈の身体が紗菜から見て横向きになった。豊満で形の良い尻に鞭が弾けると、汗の滴が飛び散る。もう片方の男が美奈の正面に回って乳首を摘まみ揉み立てる。時折乳首がひねり潰され、美奈は悲鳴を上げた。
「バラ鞭なんて大して痛くもないくせに、大げさな」
鞭を振るっていた男が、鞭の柄を美奈の顎の下にこじ入れながらせせら笑った。
「で、何で逝けなかったのか、正直に話してみろ」
「……奥に……」
美奈は口ごもった。乳首がまたひねられ、股間の毛をむしられた。
「そうか、知佳みたいにアナルにも入れてほしかったのか? なら今からアナルとオ××コの二穴責めにしてやろうか」
左の女・知佳は顔を赤らめた。美奈は泣き叫んだ。
「話しますから、毛を引っ張らないでっ! ローターって奥に当たらないから、刺激が焦れったくて逝けないんですっ……」
「オ××コの入口を刺激されただけじゃダメなのか?」
「ずっと焦らされてるみたいでした……。ああっ、恥ずかしい」
「なら、一度逝かせてやろう」
井口が口を挟んだ。
「どうするんですか? その紗菜さんが賭けに勝ったら知佳を、負けたら美奈をお仕置きするつもりだったんですよ」
2人の女たちもこの淫らな賭けで弄ばれることになっていたようだ。紗菜の胸の中に怒りが灯った。
「こういう風にするんだよ」
井口は2人の男を呼び寄せ、話し始めた。やがて男たちは淫らな笑みを浮かべて頷いた。
「こんなの恥ずかしいですっ!」
美奈は涙顔で抗議したが、既に遅かった。天井から垂れ下がったチェーンブロックに後ろ手に縛られた身体を吊られ、両膝は180度水平になる形で竹棒に縛り付けられている。膝から下は垂れ下がっている。
「こんな格好、平気なんですねえ」
「子供の頃はバレエとかやってたらしいからな、実はお嬢なんだよ。今は惨めなもんだがな。だが、バレエ止めて少し肉が付いたら、いい女になったんだよ。いいMにもなったしな」
言いながら井口は紗菜を椅子ごと引きずってきた。紗菜の顔の間近に美奈の股間が位置している。2人の女は悲鳴を上げた。
「ふふふ、高さはちょうど良いだろう。後はどうすればいいか分かってるな、紗菜さん」
「分かりません……あんっ、イヤっ!」
「きみと知佳ばかり逝っちゃって、取り残された美奈が気の毒だと思わないか? それにね、これはさっき賭けに負けたお仕置きだよ。イヤならこいつだな」
紗菜の後門から猛烈な違和感が背中を走り抜ける。
「そこ止めてってばっ!」
「止めてほしければ、言うことを聞くんだ」
美奈を井口が吊り上げている間、紗菜は黒ずくめの男たちに乳首を愛撫されつつ、後門にローターを仕込まれたのだ。後門への刺激は異様で、妙に甘い感覚ももたらしてきたが、嫌悪感の方が勝った。
「しっかり舐めないともっとお仕置きだよ」
紗菜の顔が美奈の股間に押し付けられた。意外に臭いがしないのが救いだった。
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