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    「転換」(「拒絶」④)

     断続的に臀部への鋭い痛みが走る。梨絵は身体を捩ろうとしたが、依然として宙吊りのままでは痛覚を避けきれない。顔を振り立てようにも、涎まみれになった口縄がそれを許さない。
    「ったく、恥知らずに何度も逝きやがって。少し活を入れてやるぜ」
     川奈はニヤニヤと笑いながら、梨絵の尻にバラ鞭を打ち込んでいた。くぐもった叫び声を上げながら、思わず下半身の筋肉を収縮させた梨絵の肉壺は、今も呑み込まされたままのバイブを締め上げた。太い玩具の感触に、梨絵は眩いてしまう。バイブは黒の革製バンドで抜けないよう固定されている。スイッチは切られていたのが、彼女にとっては救いだった。
    「痛いっ。いらい……止めてお願いぃ」
     早くも泣き声となっていた。背中に繋がれた口縄で晒し上げられた梨絵の顔はさらに紅潮し、汗と涙にまみれて歪んでいる。細い眉根を寄せ、鞭打ちにつれて大きな目からこぼれ落ちた滴が床に消えていく。
    「泣きを入れても許さねえ」
     川奈は振りかぶって鞭の房を左手で掴むと、梨絵の尻に思いっ切り振り下ろした。赤くなったになった尻に、何本目かの鞭跡が刻まれる。梨絵は「許して」「もう止めて」と切れ切れに叫ぶものの、川奈は鞭打ちを止めようとはしない。何の罪もない梨絵に対する仕置ではない。縛り上げられた程よく女らしい丸みを持つ肉体が痛覚に揺さぶられ、美しい顔に惨めな表情を浮かべて泣き叫ぶ有様を堪能したいだけだ。理不尽な苦痛のせいか、梨絵の叫び声は次第に弱々しい呻きへと変わっていった。
    「さっきまで元気よく叫んでたくせに、どうした? おれは梨絵が屈辱にむせび泣く姿をもっと見たいんだよ」
     鞭打ちをいったん中断した川奈は、梨絵の乳首をつまみ、こよりを作るような手つきで揉み上げた。
    「あ、あぁん……」
     痛覚しか与えられなかった後、人一倍敏感な乳首を優しくネチっこく愛撫される感覚は、通常時の何倍もの快感に転換される。そして、乳首から広がった性感は肉芽に、肉壺の奥底に波及していく。それにつれて肉襞が収縮すると、挿入されたままのバイブを締め付けてしまい、それが全身を箭のように走る快美感をもたらす。すると、また鞭打ちが再開された。
    「うぅん、らめっ、気持ちいぃっ!」
     バイブを一度意識してしまうと、鞭打ちにが体内に呑み込まされたものを微妙に動かしているかのように感じさせられる。鞭打ちのペースが速まると、肉がバイブを締め付ける感覚も狭まってくる。まるで、体奥を小刻みに刺激されるようだ。
    「鞭が気持ちいいのか? それともバイブか、あん?」
     川奈も額に汗を浮かべ、半ば息を切らしながら、渾身の力で数発の鞭を叩き込んだ。
    「ひひぃっ! ひぐぐ……」
     背中がわずかに弓なりに反った。直後、梨絵の全身は小刻みに震え始めた。ヒクヒクとした動きは暫く止まりそうになかった。
    「おやおや、鞭でも逝っちまったのかい」
     川奈は嗤いながら、バイブの根元にあるスイッチを操作した。バイブがうねくり、「豆さぐり」の先端が肉芽をリズミカルにノックする。
    「それダメ、死んじゃうっ! あぁぁっ!」
     顔を振り立てていたせいで口縄が外れ、梨絵は部屋中に響く絶叫を撒き散らした。
    「ほら、鞭とバイブのコラボだ。嬉しいだろう、もっと泣けっ」
     川奈が鞭打ちを再開すると、梨絵は髪を振り乱し、尻の筋肉を上下させながら、泣き喚いた。一瞬、身体の動きが止まったかと思うと、股間からは温かい液体がほとばしり出た。
    「小便漏らしやがったな。そんなに鞭打ちが良かったのか、この淫乱が」
     川奈の揶揄は、失神しかけた梨絵の耳には届いていなかった。
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