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    「比較」(「声」後編)

    「縄、ほどいてくれない……?」
    「少しきつかったかな? 厳しい縛りの方が好きなくせに」
     再び頭をもたげ始めた澪の両乳首を揉み転がしながら、高原は応じた。肉芽や蜜壺への指弄と舌技で澪に何度も絶頂を彷徨わせた後、一度縛めを解いて休憩させ、今また雁字搦めの縄目を受けさせたところだ。胸の上下を締め上げるだけではなく、脇の下や左右の乳房の間でも複雑に絡み合った縄は、澪の気持ちを蕩けさせ、身体の奥底からの疼きを誘い出している。高原の巧みな指の動きがただでさえ感じやすい乳首をさらに充血させ、そこから生じた波動は身体の最奥部にまでビンビン響いてくる。
    「そうじゃないの。縄は気持ちいいけど、たまには抱き合ってみたい……。今日は縛られないで愛し合いたい……」
     霞んだ瞳を揺らしながら、澪は訴えた。
    「愛し合いたいだ? もう結婚式も挙げて、籍も入れたんだろうが。そんなことしたら、本当に不倫を働いたことになるんだぜ」
     片手で乳首嬲りを続けつつ、もう片方の手では敏感な澪の左耳の穴に指を出し入れしながら、高原は嗤った。
    「今さら不倫だなんて……。そんなこと言わないでよ」
     固縛された上半身を左右に揺さぶりつつ、澪はショーツを脱がされた腰を焦れったそうに蠢かせた。正座を崩したような格好となった程よい脂肪の乗った脚が小刻みにバタつく。シーツの尻の下に敷かれた部分には、染みができているに違いない。
    「それに、お前は何か勘違いしてないか? おれとお前は愛し合うなんて対等な関係じゃない。おれがお前を好きに弄んで、そのスケベな反応を愉しんでいるだけだ」
    「イヤっ」
     澪は高原の顔から目を逸らし、顔を横に振り立てた。乳首への指弄が続く中、無意識に唇を噛みしめている。そして、高原が澪の最も敏感な部分には、あえて触ろうとしていないことにも気付いていた。身体の奥から、ジュワッと何かが湧き出すのも自覚していた。
    「それでも構わないなら、おれに跨がるんだ。スケベな喘ぎっぷりを見せるんだよ」
     高原は衣服を全て脱ぎ、屹立したものにコンドームを被せると、仰向けでベッドに横たわった。切望したものが脈動しているのを目にした澪は、唇を思わず濡れた舌で湿らせた。
    「ほら、さっさとおれのモノを咥えるんだ。オ×ンコは弄ってやらなくても濡れてるんだろうが」
     澪は口惜しげな表情を浮かべながらも高原にいざり寄り、彼が右手で支えている肉棒を、柔らかい部分に取り込もうとした。慎重に腰を下ろし、先端が肉壺に触れたのを確認すると、一気に腰を落とし込んだ。
    「あぁぁっ!」
     腹一杯銜え込んだ肉棒の感触を味わうのももどかしいのか、澪は早速腰を前後に律動させた。自らの体内で高原の最も熱い部分が脈打っているのが感じられる。肉棒が澪のスイートスポットを擦り上げると、全身に凄まじい電流が走る。
    「随分中が熱くなってるじゃねえか。もの凄い濡れ方だしな。イヤらしい匂いがここまで漂ってくるぜ」
    「だって、気持ちいいんだもん……。あん、ああっ。ひぐぅっ」
    「それに、前より中がきつくなったぜ。おれのチ×ポの先をキュッキュッと締め上げて来やがる」
    「ああ、高原さんも腰動かしてぇ……。もうたまんないのよぉ」
    「こんなに締まるってのは、旦那を早く逝かせて先に寝させた後に、オナニーするためか? こうやって縛られて弄ばれるのを想像しながら?」
    「イヤ、今そんなこと言わないでっ」
    「図星なんだろう。旦那のチ×ポとおれのだったら、どっちがいい?」
     一瞬腰の動きを止めた澪は、恨めしげな目で高原をひと睨みした後、小さな声で答えた。
    「……意地悪……」
     後は何も訊く必要がなかった。高原は自らも腰を思いっ切り突き上げ、屹立の先端で澪の最奥部を存分に刺激し始めた。
    「ああんっ、それダメっ」
     つられて澪も腰の律動を再開した。長い髪を振り乱し、全身に玉のような汗を浮かべながら、今日何度目かの極楽に導かれようとしていた。
    「いいっ……。逝くっ、逝っくぅ……」
     身体全体を震わせながら、澪は他愛もなく絶頂を迎えさせられた。だが、その余韻に浸る間もなく、高原に身体を俯せにされ、腰をもたげさせられた。そして、高原が後ろから侵入してきた。
    「ああああっ、許してっ。許して……」
    「どうせなら座禅転がしに縛り上げてやればよかったぜ」
     澪を巧みに乗りこなしながら、高原はからかった。澪は胡座縛りのままうつぶせに転がされ、背後から犯されると、ひとたまりもないのだ。
    「その代わり、こいつをサービスしてやる」
     高原は自らの唾で湿らせた指を、ヒイヒイ喘いでいる澪の後門に忍び込ませ始めた。
    「ああ、そんなところまで責めないでっ」
    「とか言いながら、また逝っちまったら、お仕置きだぜ」
     高原は大きく腰を抽送する。肉と肉がぶつかり合う音が部屋中に響く。澪はまともな言葉を発することができず、ただ激しいよがり声を漏らすばかりだ。そして、澪に仕置をもたらす大波が間もなく訪れようとしていた。
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