「あぁっ、うぅ……」
花菜子は呻いた。井村がバイブを思いっ切り奥に突き立ててきたからだ。
「腹一杯バイブを銜え込んだ気分はいかがかな、中崎先生?」
「き、気持ちいいです……」
「大分素直になりやがったな。こいつを喰らえ」
井村はバイブを大きく抜き差しした。つれて玩具を呑み込んだ秘唇はその形を歪ませ、ニチャニチャというはしたない音を奏でながら、白濁した樹液を吐きだしていく。
「ああ、当たってる……当たってるっ」
「何が当たってるんだ?」
答えに想像が付いていながら、あえて井村は尋ねた。
「クリに……何かが……ひぃっ!」
バイブの根元から枝分かれした肉芽刺激用の突起「豆さぐり」が、神経の塊を断続的に刺激しているのだ。
「おサネちゃんだけじゃなく、オマ×コの中にもいい刺激が来ているはずだぜ」
蜜壺に深く沈み込ませたバイブを、井村は左右にグリグリと回した。
「あはぁん、それダメっ」
「こうしたらどうかな?」
今度はバイブを前後左右に揺さぶった。
「それも強烈っ! あぁ、逝っちゃう……」
「逝きたきゃ、何度逝っても構わないんだぜ」
言葉とは裏腹に、井村は抽送の動きを小刻みなものに変え、スピードも緩めた。代わりに乳首をクリクリと揉み上げる。沸騰寸前だった花菜子の性感は、爆発を許されないまま高水準に保たれている。
「あぁ、逝きたい……。焦らさないで、お願い、もう少しなのに……」
「焦らしてなんか、いないだろうが。中崎先生のオ×ンコの奥まで満たしてやってるんだぜ、バイブで」
「ああ、もっと強くぅ……」
「こうか?」
井村は一転して律動を激しくした。乳首を捻りながら、バイブの先で肉壺の奥を突くような抽送を再開する。
「あ、ダメっ……。逝っちゃう! 気持ちいいっ……いやぁっ!」
水平に吊られた身体を懸命に反らせながら、花菜子は絶叫した。真っ赤になり、脂汗でぬめった全身が小刻みに震える。玩具で体奥をえぐられ、今日初めての深い絶頂に達したようだ。だが、井村は冷たい口調で言い放った。
「この程度じゃ許さないぞ。まだ、こいつも試していないんだからな」
バイブの根元にあるスイッチを入れた。花菜子が咥えて離さない男根部分がモーター音とともにゆっくりとうねり始める。豆さぐり部分は細かく振動を開始する。
「ひいぃ……。イヤぁっ! もう止めてえ」
「さっきまで『焦らさないで逝かせて』って必死におねだりしてたのは誰だった、え? 中崎先生よ」
「続けてなんて、イヤ……。苦しい……。辛いのっ!」
「辛くて苦しい分だけ、余計に気持ちよくなれるんだぜ、そらっ」
井村はうねり、振動するバイブを前後に激しく抽送した。それだけでなく、挿入したものをこね回し、揺さぶって花菜子に新たな樹液を絞り出させ、悲鳴混じりのよがり声を立てさせる。
「あんっ、あぁん……。ダメ、ダメ、あ、そこイヤぁ……」
花菜子が悩乱の極みに迷い込んだのを見て、井村はスイッチを強にした。バイブのうねりと振動は最大に達している。そして、それを大きく抜き差しする。
「ああぁっ、ホントに死んじゃう……。ダメ、チビっちゃうっ! ああ、逝きそう……。逝くっ、逝ってもいい?」
「逝かせてください、だ。そう言わないと止めるぞ」
「意地悪言わないでぇ……。ああ、逝かせてください、花菜子を逝かせてぇっ」
「ドスケベな先生だな」
井村の揶揄はもう聞こえない。バイブが送り込んでくる振動は全て快感として認識され、全身を電気のように駆け巡る。体内で暴発を抑えられていた感覚は、いよいよ解放に向かおうとしている。次の瞬間、花菜子は全身が引き上げられ、脳裏に明滅していた白い光が、頭の中を強烈に照らし上げるような錯覚に襲われた。
「いいぃっ、逝くっ! 逝っっくぅぅ……」
恍惚の表情を浮かべた顔を仰け反らせ、花菜子はそれまで感じたことのない高揚感を味わっていた。同時に、局部からは熱湯のような液体を噴出させた。
「何だ、潮まで吹いちまったのか」
呆れるような井村の声が、辛うじて耳に残る。花菜子の意識は混濁し、身体は既に自分のものではなくなっている感覚に捕らわれていた。
(続く)
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