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     親指だけに塗られた紅色のペディキュアと、それ以外の足指に乗った桜色の爪が美しいコントラストを成していた。工藤は思わず紅の爪に口づけを始めた。
    「いや、そんなとこ恥ずかしいっ」
     柚香は高く鋭い声を発して身悶えた。だが、工藤は柚香の右足を両手で掴み、固定している。元々抵抗は不可能なのだ。柚香の両脚は麻縄でM字開脚に固定されている。丁寧なことに、両足の親指にも縄が掛かっていた。上半身は厳重な高手小手に縄打たれた全裸の身体を、2人掛けのソファに縛り付けられている。工藤の唇が、舌が足指をさまようと、柚香は不自由な身体を仰け反らせた。
    「悪くないだろ? 足を責められるのも」
     工藤は縄の掛かった親指と第2指の間を舐めながら言った。手は足の甲をくすぐり回しているためか、柚香は声を抑えることができない。
     東京で桜の開花宣言が出されて1週間。花見客で賑わう週末の新宿御苑近くのプチホテルのダブルの部屋には、大きなガラス窓を通して春の日差しがさり気なく差し込んでいた。柔らかな光が屈辱的な姿に縛り上げられた自らの身体に降り注いでいることに気付くと、柚香は一回り年上のアラフォー男である工藤に嬲り者にされている我が身を恥じた。だが、その感情は決して恥辱感だけに満ちているのではなかった。
    「ほら、足の指の間舐めているだけで、腹をヒクヒクさせてるぜ」
     宙にさまよわせていた視線を下に向けると、確かに工藤の指摘通りだった。工藤は両足の間を全て舐め尽くすと、今度は先をバサバサに解した書道用の筆で足の裏や甲をくすぐっていた。
    「ひっ! それいやあ」
    「柚香の『いや』はどこまで本気か分からないからな」
     工藤は嗤い、足の指の間に筆を這わせた。思わず丸めた足指を丁寧に伸ばし、コチョコチョとくすぐる。特に、縄の絡みついた足指はことさら丹念に愛撫した。
    「ああん、いやらしい……。工藤さんのエッチ。変態っ」
    「変態だと? その変態にいたぶられて気持ちよさそうにしているのは誰だ、あん?」
     揶揄された柚香は眉根を寄せて歯を食い縛り、工藤に恨みがましい視線を向けた。だが、工藤が足へのキスを再開すると、切れ長の二重の目尻が下がってくる。黒目がちの瞳は霞で覆われて鈍い光を見せている。
    「じゃあ、柚香が一番感じる足指の間を可愛がってやろうかな」
     工藤は柚香の縦に割れた部分を下から上に舐め上げた。不意の攻撃に、柚香は思わずのけ反った。
    「すなわち、足の親指と親指の間さ。こういうのはお好みかな?」
     柚香の右脚の膝から鼠蹊部にかけてゆっくりと唇と舌を進め、左脚の同じ部分は左手で撫でさする。右手は乳首の周囲で遊ばせながら、決して乳首には触ろうとしない。
     直接的ではないものの、身体の芯を着実に燃え立たせる愛撫を受け、柚香はいつの間にか全身が汗ばんでいることを自覚した。乳首は小指の先ほどの大きさに膨張し、秘裂からは牝の香りをまき散らす樹液が溢れつつある。その最も熱を帯びた部分に感じたかった。工藤の舌を、唇を、指を。だが、工藤は鼠蹊部に何度もキスしながら、肝心の部分は5分以上も放置したままだ。思いあまった柚香は不自由な腰を左右に振り立てた。
    「どうした、こんなんで腰振っちゃって? 柚香も変態に変態なことをされて喜ぶ変態になっちまったのか? このド変態が」
     からかう工藤にも、柚香の意図は分かっている。
    「だって、舐めて欲しいんだもん……」
    「どこを?」
    「……足の親指と親指の間……」
    「さっきから舐めてやってるじゃないか。それともこれの方がいいのか?」
     工藤は筆で鼠蹊部を撫で回した。
    「ああ……。もっと、もっと真ん中に……」
    「素直にちゃんとした言葉で言ってみろよ」
    「……おま×こ……」
    「柚香のいやらしい匂いを漂わせてるお×んこをどうして欲しいんだ?」
    「おまん×を舐めて。触って!掻き回してっ」
    「随分要求が多いな」
     苦笑しながら、工藤は柚香の秘裂の最上部に顔を出している核を唇で挟んだ。音を立てて吸い、軽く前歯を当てた。工藤の上に伸ばした両手は焦らしに耐え続けた柚香の乳首を小刻みに揉み立てている。柚香のゆるくウエーブの掛かった髪は、汗を吸って白磁のような肩先でほつれている。普段は青白くすら見える顔はあからさまに紅潮し、ルージュの剥げた唇の端からは一筋のよだれが流れている。腹の底からリズミカルな喘ぎ声が漏れ、マスカラが取れた目はもうどこも見ていない。なぜか落ちずに残っていたアイブロウに縁取られた眉は八の字に垂れ下がっていた。
    「ああ、嬉しい。もうダメかも……」
     柚香は腹を波打たせて悶絶した。そして、全身が急激なけいれんに襲われると同時に、部屋中に響き渡る咆哮は、柚香の爆発した性感が全身を勢いよく駆け巡ったことを示していた。
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