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    「無援」(「疑い」③)

    「電マの振動はかなり弱くしてあるんですよ。今のうちに白状した方が、恥ずかしい思いをしなくて済むと思いますがねえ」
     伊丹は手に持った縄に電マの先端を押し付けながら、美緒に自白を促した。ブーンという音が部屋中に重く響く。吊り縄と上半身を縛めた縄が擦れ合い、ギシギシ鳴る。
    「うぅっ……」
     美緒は顔を仰け反らせながらも、唇を噛み締めて声が漏れるのを必死で耐えていた。股縄に作られた瘤はいずれも美緒の急所を的確に捉えている。いくら弱められているとはいえ、電気が作り出す振動を加えられては堪ったものではない。それでも美緒が意地を張るのは、尋問に名を借りたSMプレイ紛いのいたぶりに屈するのはプライドが許さないからだ。
    「ふふふ、うちの店の美人ツートップの一人がそんな悩ましい顔を見せてくれるとはねえ。ほら、自分のイヤらしい顔を見てみろ」
     もう一人の美人は、先に帰宅した友佳里を指している。初めは正面に置かれていた鏡は、伊丹が股縄を操るために陣取ったことから、わずかに斜めにずらされているが、美緒が吊されている位置から自らの縄付き姿が映し出されているのが見える。縄を喰い込まされた股間、柳生に摘ままれひねり回される乳首、眉根を寄せて頬を紅潮させながら、責めに耐える顔が嫌でも目に入る。
    「はむっ」
    「おや、声の調子が変わってきましたねえ。もしかして、この程度の責めなら楽しむ余裕ができてきましたかな?」
     伊丹は怪訝そうな顔を美緒に向けた。
    「乳首がどんどん立ってきますよ、この女。責め方を変えた方がいいですかねえ?」
     柳生が乳首を捻り上げる。美緒の口から悲鳴が漏れた。
    「少しスパイスを加えてもいいかもしれませんね」
     柳生は伊丹に対して頷くと、先ほどの赤い棒を再び美緒の顎の下にこじ入れた。
    「水谷さんがこんなにエッチだったとは計算外だよ。こんなことされたら、乳首コリコリにさせている余裕なんかないはずだぜ」
    「はうっ」
     棒の先端が股縄に沿って這わされる。瘤が敏感な部分への刺激を強める。股間を棒が二往復ほどする感覚に耐えていると、尻に痛覚が走った。
    「痛いっ! 叩かれるのはイヤですっ!」
    「イヤならとっとと白状しろって。このままだと朝まで拷問することになるぜ」
     続けざまに尻が棒で打たれる。痛覚は先ほどよりも大きい。尻全体が痺れてくるようだ。
    「もう許してください……」
    「お客様のお金を盗んだことを認めるか?」
     柳生が尻打ちの手を止めて尋ねた。
    「してません、そんなこと! もう離して」
    「まだ正直になれていないようですねえ」
     蜂の羽音のような音が大きくなった。股間への振動が強められたのだ。
    「ああ、あはんっ」
     美緒は膝を擦り合わせながら叫んだ。悲鳴に喘ぎ声が混ざってしまったのが恥ずかしい。尻打ちが再開される。
    「イヤらしい声を出して、はしたないですね」
    「お尻を叩かれながらアヘっちゃって。尋問されて嬉しいのかな、水谷さん?」
     柳生が縄を引き絞りながら近付いてきた。悩乱の表情を隠せない美緒の胸のあたりで握った縄に振動を近づけると、電マのダイヤルスイッチを回した。
    「もうイヤっ! ああんっ」
     上半身を捩り、腰をプルプルと震わせながら、美緒は一声高く叫んだ。途端に振動は止む。
    「いっ……」
     真っ赤になった顔から汗が滴り落ちた。
    「どうしたんですか、水谷さん?」
     伊丹が意味ありげな笑みを浮かべながら美緒の顔を覗き込んできた。
    「まさか、尋問されて逝きそうになったんじゃないよね?」
     柳生が乳首を弄びだした。髪の毛を掴まれ、顔を伊丹の方に向けられる。充血した乳首を嬲られる快感に上半身を捩って耐えたが、股間への刺激が消えてしまったのが物足りない。再びブーンという音が鳴り、股間から伸びた縄に近づけられた。美緒の視線は思わずそこに視線を吸い寄せられる。
    「どうしたんですか? 話す気になりましたか?」
     揶揄するような口調に、美緒は我に返り、伊丹を睨み付ける。すると、股間に押し付けられていた縄目が緩んだ。腰縄が解かれ、いくつもの瘤が並んだ部分を鼻先に突き付けられた。ツンとくる臭いに、思わず美緒は顔を背けた。
    「わたしの縄をこんなに汚してもらっては困りますねえ」
     瘤にはネットリとした光を放つ粘液が絡み付いている。よく見ると、湯気すら立っていた。美緒は俯いた。涙の滴が床にこぼれ落ちた。すると、柳生がしゃがみ込んで美緒の股間を見つめている。
    「まさか、電マの刺激が強すぎて、オシッコ漏らしたんですか? 下着も凄い濡れ方ですよ」
    「そうでしょう、こっちまで臭いがしてきますからね」
     ショーツが腰から引きずり下ろされた。
    「イヤっ、脱がさないでっ」
    「こんなに濡らしてちゃ、気持ち悪いでしょう? 少し乾かした方がいいですよ」
    「水谷さんはどんな毛の生やし方をしてるんですかね?」
    「案外薄いですね。形も整っています」
     膝の上のあたりまでショーツを下ろされと、腰の横から柳生の右手が回され、指が毛叢を探ってきた。
    「お、良い手触りだ」
    「触んないでっ」
    「触るのがイヤだっていうから、気を遣って電マにしたのに。なら、これはどうかな?」
     脚を開かれたかと思うと、ヌルリとした感覚が股間を襲ってきた。
    「ヒイっ」
    「しょっぱい味がしますねえ」
     美緒は脚を閉じて抵抗しようと試みた。
    「ははは、無駄無駄」
     左の膝上に柳生が縄を掛ける。その縄が天井のフックに通され、引き絞られた。
    「こんな恥ずかしいのイヤですっ」
     叫んだときには遅かった。柳生が素早く縄を処理し、美緒は左脚を上げた格好に拘束されてしまった。伊丹の手で秘肉が両手で押し広げられ、突起が生暖かい感覚に包まれる。
    「イヤっ、それダメっ」
     皮を剥かれた肉芽が、たっぷり唾液を乗せた舌先で転がされている。腰が震え、男を刺激する声をいよいよ抑えられなくなる。
    「取り調べを受ける被疑者は、こんなサービスしてもらえないんだぞ、普通は。気持ち良くしてもらっている間に白状しなさいよ、水谷さん」
     柳生が乳首を交互に舐め転がしながら促した。その間にも肉芽は吸われ、啄まれ、上下の唇に挟まれ、前歯を軽く引っ掛けられた。伊丹のものか柳生のものか最早分からない指が後門を擽ってくる。ブチュッという音とともに肉芽を思いっ切り吸い込まれる。美緒は涙と涎を垂らしながら、責めに委ねた身体を大きく震わせた。やがて両脚がピンと張り、腰を小刻みに痙攣させた。
    「ひぎっ……ぐぅっ!」
     歯を食い縛った顔を晒しながら、一際大きく呻く。肌が露出した部分からは汗を垂らしながら、大きな呼吸を繰り返した。
    「おい、まさか逝ったんじゃないだろうな?」
     柳生が言わずもがなのことを訊きながら、顔を歪めて美緒の目を覗き込んだ。
    「なかなかいい反応をなさいますな、この被疑者は」
     口を拭いながら立ち上がった伊丹が美緒の乳首をつまみ、嗤った。
    「な、何をしてるんですか!」
     悲鳴のような声が響く。二人の男が振り返ると、髪の長い女が口に手を当てて呆然と突っ立っていた。先に帰宅したはずの友佳里だった。白いブラウスの下で乳房が揺れているのが分かる。相当に動揺しているのかもしれない。
    「た、助けて、友佳里さん。オーナーとこの人が……」
    「美緒ちゃんに酷いことしてっ。何なんですか、その人は?」
     近付いてきた友佳里が柳生に問い質した。
    「単なる事情聴取だよ。昨日、お客さんが十万円のお金をなくしたって言ってきてな、水谷さんのバッグから同じ額の札が出てきたんだ。それで、この伊丹さんと協力して、事情を聴いていたところなんだ」
     伊丹がジャケットから手帳を取り出して友佳里に示した。
    「け、警察官がこんな酷いことしていいんですか? 事情聴取なんかじゃないでしょ、これ?」
     いくら疑いを掛けられているとはいえ、夜中の事務室で女性アルバイトが半裸で縛られ、わいせつな責めを受けているとは尋常ではない。
    「あなたにもご協力をお願いしたいですな、井口さん」
    「どういう意味です? あたしは忘れ物を取りに来ただけですよ。今日は美緒ちゃんをうちに連れ帰って泊めます」
     友佳里は美緒と違い、店から徒歩でも帰れる距離に夫と住んでいた。学生時代から柳生の店でアルバイトしており、結婚後も再び勝手知ったる職場で働き始めたのだ。
    「旦那がいるんだろ、今日のことは口外されちゃ困るんだ」
    「ご心配なく、出張で来週まで留守です。旦那がいても、こんなこと無闇に喋れませんよ、美緒ちゃんが気の毒で」
     その時、柳生が友佳里に飛びかかった。伊丹が縄を口に咥えて友佳里を床に俯せに押し倒す。
    「何をするんですかっ?」
    「水谷美緒を庇うということは、あなたにも共犯の疑いが出てきた。一緒に事情聴取する」
     あっという間に友佳里も後ろ手に縛り上げられた。ご丁寧にも、美緒を縛っているのとは違うエンジ色の麻縄だった。
    「白いブラウスに赤い縄ってのは、なかなか映えるなあ」
     やや肉付きのいい友佳里の身体は、縄がほどよく喰い込んでいる。伊丹が縄を重ねていく間、友佳里は口惜しげに柳生を睨み付けていた。美緒はあまりの展開に驚いた顔をしていたが、友佳里がすっかり縛り上げられていくについて、すすり上げる音が大きくなっていった。
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