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    「現認」(「容疑者K」④)

     熱く脈動する太い逸物が尻の方から秘裂に擦り付けられる。背後から乳首と肉芽を指で嬲られ続けていた香奈は、それだけで危うく達しかけた。
    「ふふふ、このままずっと、おれのチ×ポをスリスリしてようか?」
    「そんなのイヤですっ」
    「どうしてほしいのか、香奈の口から言ってみろ」
    「吉本さんのオチ×チンを入れて……」
    「じゃ、望み通りにしてやろうな」
    「いや、そこじゃないっ!」
     背後に立った吉本の肉茎を後門に押し付けられ、香奈は思わず叫んだ。吉本は逸物の先端で菊座の入口を脅かしつつ、吉本は言った。
    「どこに入れてほしいとは言ってないよな?」
    「ですから、オマ×コに……」
    「誰のオ×ンコに何が欲しいんだ? 頭からきちんと言ってみろ」
    「吉本さんのオ×ンチンを香奈のオ×ンコにください……。ああ、お願いっ!」
     香奈は後ろ手に緊縛された上半身を左右に捩りながら、掠れ掛かった声で哀願した。上半身は天井から吊り下げられたフックに繋がれ、両足首は竹の棒に縛り付けられている。肩幅よりもやや広く開いた形だ。香奈が全裸でこの「人の字縛り」にされているのは歌舞伎町にある真昼のラブホテルではなく、東京西部の閑静な住宅地で吉本の自宅の夜更けの地下室だった。
    「ようし、少し待ってろ」
     吉本は上半身を吊った縄を少し緩め、香奈の上半身が床と水平になる姿勢を取らせた。改めて吊り縄を固定すると、上半身が前に倒れた分、臀部が後ろに突き出された格好となる。そのまま吉本の剛直が香奈の秘裂に分け入ってきた。
    「ああんっ……」
     香奈の背が反った。新宿で「市中引き回し」の恥を晒されて以来、約1ヵ月ぶりに味わう男性自身だった。離婚調停が成立し、元妻が出て行った後の吉本の自宅に初めて連れ込まれたのだ。前回はM字開脚縛りで股間を舐め尽くされた後、半ば記憶を失うまで何度も犯された。その記憶が甦る。吉本は腰を力強く突き入れながら、香奈の髪を掴んで顔を上げさせた。その先には、立ち縛りのまま立ちバックで責め上げられる自らの姿を映す鏡が壁一面に張られていた。
    「気持ちいいっ! ああ、もっと突いて……」
     10畳ほどの部屋の天井を走る数本の鉄製パイプには、フックや滑車が吊り下げられている。鏡の対面には女を縛り付けるための太い竹の柱が立ち、壁には数種類の鞭やバイブなど女体を嘖む道具がいくつも掛けられている。部屋の端にはセミダブルのベッドも置かれている。10畳ほどの部屋の真ん中で、二つの身体が結合している。直前の逢瀬から今日まで一月も経ったのは、離婚後に突貫工事で地下室をこの拷問部屋にリフォームするために時間を要したからだ。
    「ああんっ、この格好たまんないっ……。気持ちいいっ、オマ×コ気持ちいいっ!」
    「この前より激しいじゃないか、どうしたんだ?」
     吉本が半ば呆れ顔で尋ねた。実際、今回は地下室に入ってから縛り上げた後、肉芽を指弄で2回ほど逝かせただけだった。それだけで香奈は吉本自身を強く求め始めたのだ。
    「だって、これからは堂々と逢えるでしょ……? おうちに来てもいいんでしょ?」
     いくら吉本が妻とは冷めきっていたとはいえ、不倫関係が続くにつれてストレスと疲労は溜まっていくものだ。そうした重荷が下ろされ、香奈の欲望も枷から解き放たれたのだろう。
    「そうだ、もっと責めてやる」
    「もう今日はこのまま逝かせて……。ああっ、逝くっ、逝くっ!」
     苦悶に歪んでいたように見えた香奈の顔には、一転して柔らかな表情が宿った。しばらく抽送の動きを止めていた吉本は、再び腰を律動させた。
    「ああん、また……。ダメっ、許してっ!」
    「許さないわよ」
     次の瞬間、バチバチという音とともに、吉本の口から不気味な呻き声が漏れた。剛直が秘裂からヌルリと抜けていく感触に驚いた香奈が振り向くと、吉本は白目を剥いて床に倒れていた。
    「これ、知ってる? スタンガンっていうの。実物を見るのは初めてよね」
     香奈の前に立った女が、黒い警棒のようなものを示しながら引きつった笑いを浮かべた。濃紺のパンツスーツをまとい、香奈より幾分背が高く、控えめな化粧がクッキリとした目鼻立ちに華を添えている。強気で頭の冴えを感じさせる美人。大人しやかな香奈とは対照的なタイプだ。対面するのは初めてだが、話には何度も聞いている。吉本の元妻だ。名前は確か麻季子だ。
    「自分の家に女を連れ込むなんて、いい度胸してるわ、この人。これ、立派な不貞行為だわね」
    「だって、だって吉本さんは離婚したんじゃないんですかっ?」
     怯えに陶酔を吹き飛ばされた香奈は思わず叫ぶように問うた。
    「確かに、あたしはこの人と離婚調停中よ。けど、まだ離婚は成立してない」
    「出ていったって……」
    「別居はしてるけどね。でも、法律上はわたしはまだこの人の妻なんです。あんたたちの関係も全部知ってるわよ、興信所に調べさせたからね」
    「酷いっ!」
    「吉本のこと言ってるの? 本当に酷いわよね。でも、あんたもそれ以上に酷い女。妻のいる男の家に上がり込んでセックスなんかできないわ、普通なら。しかも、何これ? いつの間にか部屋を改造されてる。そんな部屋で裸で縛られて、後ろから繋がられて、イヤらしい声上げちゃってさ。恥知らずもいいところだわね」
    「知らなかったんです、あたし。もう離婚が成立したって言われたから……」
     驚きの後に急にこみ上がってきた羞恥に、泣きながら言い訳を口にする香奈の言葉を、麻季子は遮った。
    「いい? あんたは妻帯者と交わっているところを、妻に目撃された。不貞行為の現行犯ってわけ。何の言い訳も通用しないわよ」
     前回の「市中引き回し」の後、吉本は香奈を「容疑者」と呼んで貶めた。しかし、今日は容疑者と言うよりは「現行犯」だ。そう思い至ったとき、香奈は人の字縛りの全身を震わせながら、慟哭した。
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