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    証拠(「尋問」その6)

    「イヤ、イヤぁ……」
     奈津美の唇が乳房の裾を這い回り始めると、雪絵の叫び声は音量が上がった。奈津美はトリプルローターを身体から取り外された代わり、ブラジャーのカップを引き下げられて両乳房をむき出しにされ、ショーツも脱がされていた。
    「何だよ、乳首触られた訳でもあるまいし、大げさな」
     速見は嗤ったが、雪絵の悲鳴の意味はよく分かっていた。速見が長い間愛玩してきた乳房は奈津美のそれより一回り小さいものの、敏感さは奈津美を大きく上回っていた。しかも、上下左右を走る麻縄に根元を締め上げられ、感度はさらに高められている。唇と舌が左の乳首に向けて徐々に攻め上がる中、奈津美の髪の毛が図らずも雪絵の乳首をサラサラと撫で上げる。
    (あん、乳首がどんどん立ってきちゃう……)
     雪絵は自らの身体の通常以上の激しい反応に狼狽した。断続的に悲鳴を上げながら、顔を紅潮させて奈津美の愛撫に耐えている。奈津美は乳輪の周囲をチュッチュッと音を立てて舐めながら、ときおり唇をすぼめて充血して長く伸びた乳首に息を吹きかける。片方の乳房を頂点近くまで攻めた後、もう一方の乳房の裾から舐め上げる。これを数回繰り返され、雪絵はたまらない気分に追い上げられた。
    (乳首も舐めて……。噛んでっ!)
     そんな願いを喉の奥に押し殺しながらも、雪絵は口から漏れる喘ぎ声をせき止められずにいた。奈津美は乳首の先に一瞬だけ舌を這わせ、雪絵の口から「ひぃっ」という悲鳴を搾り取ると、乳首の周囲への愛撫を再開した。鋭い快感が一瞬だけ背筋に走った後の焦らしが続くと、雪絵はたまらずに叫んだ。
    「奈津美ちゃん、もっと……」
     奈津美は答えずに速見を見上げると、速見は目顔でゴーサインを出した。奈津美は乳首に吸い付くと、前歯で根元を甘噛みした。
    「ああっ、気持ちいい……」
     雪絵の漏らした喘ぎ声には安堵の音も含まれていた。
    「この女へのおねだりの仕方は何だ? 奈津美ちゃん、とか甘ったるい声出しやがって」
     速見は揶揄され、雪絵は唇を噛んで声を押し殺そうとする。だが、両方の乳首を丹念に舐め回された後に、感じやすい右の乳首の根を噛まれながら舌で転がされると、あえなく喘ぎ声が噴出する。
    「いいっ……。あ、ひぃ……」
    「感じてやがるじゃないか。この女にされるのに、すっかり慣れているんだな」
    「そんなことないってば……」
     雪絵は必死で否定したが、奈津美の膝頭がショーツの底を擦り上げ始めると、甲高い叫びが噛み締めた唇を突き破った。
    「そんなことしちゃダメぇ、あっ、あっ、あっ……」
     奈津美のリズミカルな膝の動きは、雪絵の最も敏感な肉芽を的確に捉えている。自らの乳首を雪絵のそれにクリクリと擦り合っている。奈津美の膝に呼応して腰を揺すぶっている雪絵の喘ぎ声は切迫し、全身が次第に痙攣し始めていた。
    「おっと、こんなんで逝くんじゃねえよ」
     速見は奈津美を雪絵の身体から引き離した。雪絵が悔しげに眉根を寄せているのを平然と無視しながら、速見はショーツの二重底となった部分に縄を結んだ。縄を真横に引っ張ると、ぬめ光る淫液に塗れたサーモンピンクの秘裂が恥ずかしげに顔を出した。
    「イヤ、こんなの恥ずかしいっ……」
    「おれにも奈津美にも何度も見せているだろうが。今さら何が恥ずかしいんだ、白いネバネバが糸引いている状態のくせに」
     速見はショーツの底に結ばれた縄を引き、折り畳む形に縛られた脚に結び付けた。これで、秘裂がこんな風に速見と奈津美の眼前にさらけ出されるのは、ショーツを脱がされてむき出しにされるより、よほど羞恥心を煽られる。雪絵は恥ずかしさに思わず顔を背けた。次の瞬間、雪絵は顔を左右に振り立てた。
    「ひいっ! ああ、それ止めてえ……」
     奈津美の舌が秘裂を下から上にスーッと舐め上げた。舌先が襞に差し入れられ、唇が樹液を吸い上げる。
    「ダメ、おかしくなっちゃうっ!」
     雪絵の喘ぎ声の合間に、奈津美の口唇と舌が秘裂で奏でる水音が響く。しばらく秘裂を舐めていた奈津美は、やがて充血した肉芽に吸い付いた。
    「あぁん、それに弱いの知っているでしょ……」
    「ついに白状しやがったか、この淫乱女め」
     雪絵は一瞬ハッとした。が、肉芽を唾と樹液に濡れた唇で挟まれ、舌でチロチロと小刻みに舐められると、顔を目茶苦茶に振り立ててのけ反った。
    「き、気持ちいぃ……」
    「この女と寝ていたことを認めるな?」
     速見が改めて雪絵を問いただすと同時に、奈津美は肉芽から口を離し、内股へのキスに切り替えた。いつの間にか奈津美も、速見と同じ立場で雪絵を尋問しているように錯覚していた。だが、雪絵と同じ緊縛姿は、奈津美も雪絵と同等の女囚であることを物語っていた。
    「どうだ?」速見は雪絵の瞳を覗き込む。
    「だって、最近わたしに何もしてくれなかったじゃない……」
    「だからといって、浮気が許される訳じゃないぜ。ましてや、よりによって女とエッチするとはな」
     速見は雪絵の髪を掴んで顔を上げさせると、往復ビンタを喰らわせた。外で愛奴を作り、あまつさえ目の前でレズプレイを再現させている破廉恥漢は、自らを棚に上げて妻を責め立てている。
    「生活に困ってる訳じゃないのに外に働きに出たり、カルチャーセンターに通ったりしたのも、気を紛らわせるためだったのよ……。もう許して、人に言えないこんな恥ずかしい関係は止めますから」
     股間から顔を覗かせた奈津美は、雪絵を一瞬睨み上げた。そして速見の許しを得る間もなく、寸止めに震える雪絵の肉芽を再び舐め、前歯を引っ掛けた。
    「ひぃっ、それされると……。あっ、あはぁん」
    「どうなるのかしら、雪絵さん」
     きょう初めて聞いた奈津美の声は硬かった。
    「逝っちゃうのっ! ああ、もっと舐めてぇ」
     夫の前にもかかわらず、雪絵は淫らな哀訴を叫んだ。奈津美は肉芽を吸い立て、顔を小刻みに上下させる。全身にしっとりと汗を浮かべた雪絵は、涎を垂らし半ば呆けたような顔を振りながら、全身を震わせた。
    「うぅっ。逝く!いっくぅぅ……」
     感覚の大波は、雪絵の心身を陶酔で包み込んだ。そして、このエクスタシーは、雪絵と奈津美との許されざる関係を何よりも強固に裏付ける証拠だった。
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